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鹿島アントラーズが
試合中継の制作に参画。
~スタジアムを地域の発信拠点に~ 

text by

二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

PROFILE

photograph byKASHIMA ANTLERS

posted2010/12/02 06:00

鹿島アントラーズが試合中継の制作に参画。~スタジアムを地域の発信拠点に~<Number Web> photograph by KASHIMA ANTLERS

ロッカーの出口に天井吊り下げ型のリモートカメラを設置。また、スタジアム内無線LANを利用し、気になるプレーをプレイステーション・ポータブルで確認できるサービスも

スタジアムに放送設備を導入したもうひとつの意味。

 最新のカメラを何台も導入すれば、かなりの費用が掛かってしまうもの。だが鹿島はソニービジネスソリューション社とテクニカルサプライ契約を結ぶことで、その問題をクリアにしている。ゲーム機PSPを使用してファンがリプレーサービスの提供を受けるテストを実践するなど新しい技術を導入し、同社との協力体制を強めている。

 鹿島がこのように中継制作に力を入れるのは、人気の上昇、観客増につなげる目的ばかりではない。鈴木氏は「これはスタジアム事業の一環」だと強調する。鹿島は市民の健康促進事業でスタジアムの一部を開放し、試合のないノンマッチデーでも人が集まる魅力あるスタジアムづくり、地域づくりを進めている。

 鈴木氏は言う。

「クラブが地域で存在感を発揮していくためには、スタジアムで何をやっていくかが大切になる。スタジアムに放送の設備が整っていれば、サッカーのことだけではなく、将来的に地域として発信できる拠点にもなるわけです。鹿島という地域から情報発信できることに意義がある」

 地域の発展とともにクラブの発展がある。中継制作もまた、相互発展を重視する鹿島ならではのアイデアと言える。

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