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「20歳の張本美和が日本の軸に?」ロサンゼルス五輪の卓球“種目変更”で「打倒・中国」のリアルな可能性は…悩ましい「出場枠」問題

posted2025/04/15 17:00

 
「20歳の張本美和が日本の軸に?」ロサンゼルス五輪の卓球“種目変更”で「打倒・中国」のリアルな可能性は…悩ましい「出場枠」問題<Number Web> photograph by JIJI PRESS

ロサンゼルス五輪の卓球では、新たに「男女ダブルス」「混合団体」が採用されることに

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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 2028年のロサンゼルス五輪で行われる種目が発表され、各競技でさまざまな変更があった。

 その一つに卓球がある。パリ五輪では男女それぞれのシングルスと団体、混合ダブルスの計5種目が実施された。

 ロス五輪では団体が廃止され、かわりに男女各ダブルス、混合団体が新たに採用される。正確を期せば、ダブルスは2004年まで行われていたため、復活ということになる。この変更により、5種目から6種目に増える。

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 団体の廃止は、特に女子では残念な面もある。王者中国の打倒を誓い、取り組む中で地力を高め、東京五輪、パリ五輪と続けて決勝に進出し、中国と戦った。いずれの大会も敗れはしたものの、オリンピックに限らず、2024年2月の世界選手権団体戦決勝では2-3と肉薄するなど、その距離を縮めてきた。だが、少なくともオリンピックでは団体で目標をかなえる機会はなくなった。

 団体が廃止されるとはいえ、打倒中国が一大目標であるのは変わらない。東京五輪の混合ダブルスで水谷隼、伊藤美誠が中国ペアに勝利し金メダルを獲得し一つ達成しているが、その続きをロス五輪で実施される種目の中で、追い求めることになる。

ダブルス、混合団体での“打倒・中国の可能性”は?

 さて、復活するダブルスでの可能性はどうか。

 世界ランキング的には、日本勢が最も高い位置を占めている種目である。

【次ページ】 ダブルス、混合団体での“打倒・中国の可能性”は?

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