オリンピックへの道BACK NUMBER
「20歳の張本美和が日本の軸に?」ロサンゼルス五輪の卓球“種目変更”で「打倒・中国」のリアルな可能性は…悩ましい「出場枠」問題
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byJIJI PRESS
posted2025/04/15 17:00
ロサンゼルス五輪の卓球では、新たに「男女ダブルス」「混合団体」が採用されることに
ロスでも、同様の存在は求められる。男子の場合、まずは東京、パリと2大会連続でオリンピックに出場し、実力的にも一枚上の張本智和が現段階では想定される。
一方の女子は、早田が今年1月の全日本選手権で優勝、パリ五輪での負傷による影響は残りつつ、その中で最善を求める姿勢とともに円熟味を感じさせるプレーで健在を示した。ロス五輪への意欲も高く、今後も中心を競っていく一人であるのは間違いない。
世界ランク最上位・張本美和への期待
加えて、張本美和もロスへ向けて注目の存在だ。破竹の勢いでパリ五輪への切符をつかむと、16歳で出場した大会では団体でシングルス2点起用されることもあるなど期待され、それに応えるプレーをみせて団体銀メダルのメンバーとなった。
ADVERTISEMENT
パリ五輪後も精力的に国内外の大会に出場を続けた。その中で着実に実績を残しながら、現在の世界ランキングは中国の4選手に次ぐ5位と、日本勢では最上位につけている。
ロスは20歳で迎えるが、早くから経験を積んできたこともあり、充実した時期に臨める。それらの点を踏まえれば、日本の軸となっていても不思議はない。
代表争いもさらに激化していく中、誰が代表をつかみ、そしてエースとなっていくのか、種目の増えたロス五輪へ向けて、勝負が続いていく。

