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三冠に王手。國學院大學陸上部とアディダスは大学駅伝のゲームチェンジャーになる。 

text by

和田悟志

和田悟志Satoshi Wada

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2024/12/19 11:30

三冠に王手。國學院大學陸上部とアディダスは大学駅伝のゲームチェンジャーになる。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

左から國學院大學の上原琉翔、平林清澄、野中恒亨

「どの区間でも、どんなコンディションでも負けないのがエース」

 そんなエース像を追い求めて、大学長距離界を代表するランナーたちと激戦を繰り広げてきた。もっとも平林自身も、今やその1人だが。

「その人がいればチームが勝てると思わせられるのがエースに求められる資質だと思います」

 名実ともに精神的支柱として、駅伝の勝利には欠かせない存在となっている。

 國學院大は2022年よりアディダスとパートナーシップを組んでおり、歴史を変える挑戦を続ける彼らの足元をアディダスのアディゼロシリーズが彩る。

「自分の体の特徴として足首が柔らかいんですよ。アディダスのシューズはどれも安定性があるので、そこをちゃんとサポートしてくれます。自分にフィットする感覚があります」

 平林はシーンごとに細かく履き分けており、アディダスのシューズに信頼を寄せている。

「レーシングシューズは、扱いやすさやレスポンスの速さを重視しています。レースの中では一瞬に勝負をかけられるかどうかが大事なので。その一瞬を見極めるイメージができていても、それを体現できなければ意味がありませんから」

 自身が思い描くレースプランを実行するために、平林は勝負シューズにタクミ センシリーズを選んでいる。

上原、野中が行き着いた“シューズの答え”

 上原は、大学に入ってからアディダスのシューズを愛用している。レースでメインに履いているのがアディオス プロ 4だ。

「レーシングシューズは、柔らかさとフィット感を重視しています。アディオス プロシリーズは反発力があるのにクッション性が良くて、フィット感も良い。本当に履きやすいシューズです。アディオス プロ 3からプロ 4にアップデートし、よりクッション性が良くなったのを感じます。アッパーのフィット感も変わって、自分の足を自由自在に使えている感覚があります。

 僕は地面を蹴ってストライドで押していくタイプなので、硬いシューズだと足が疲れてしまいます。その点、アディオス プロシリーズを履くことで長い距離にもしっかり対応できています」

 長丁場のレースで持ち味のスピードを生かすために、行き着いた答えがこれだ。

 野中も、上原と同様にレースではアディオス プロ 4を着用している。

「僕は、地面をかなり蹴って、ぴょんぴょん上に跳ねながら走るのが特徴です。その“バネ感”を生かして、誰が相手だろうと、ガンガン突っ込んでいくのが自分の一番の持ち味。2つの駅伝でも、これが功を奏したと思っています。

 レースでは、自分のバネでしっかり蹴りたいですし、その後のレスポンスがしっかりあるのが大事だと思っています。それに、アッパーの締め付けはないほうがいい。そういった部分で、アディオス プロ 4は、今、自分に最も合っている。自分のやりたい“120%の走り”ができるシューズだと思っています」

『別次元の速さを引き出す』ことがコンセプトのアディオス プロ 4は、まさに野中の走りにマッチしている。

【次ページ】 平林「自分たちはチャレンジャー」

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