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デシャンから待ったがかかりユベントス行きが破談に……ソル・キャンベルが明かす幻の移籍話と指導者への熱き想い 

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アルトゥル・レナール

アルトゥル・レナールArthur Renard

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posted2022/01/12 17:01

デシャンから待ったがかかりユベントス行きが破談に……ソル・キャンベルが明かす幻の移籍話と指導者への熱き想い<Number Web> photograph by Getty Images

アーセナルやイングランド代表で活躍したソル・キャンベル。今度は指導者としての成功を目指している

プレッシャーがあった方が良い仕事ができる

――続いて2019年10月に就任したサウスエンド(当時3部)でも、コロナ禍でシーズンが途中終了。チームを去るまでの8カ月間に、財政難と残留争いの二重苦を味わいました。それでも監督に挑戦し続けたいと思わせる理由は、どこにあるのでしょうか?

「俺は試合のベンチ前や練習グラウンドに立っている時が、最も生き生きしていると感じられるんだ。そのためならプレッシャーや批判も苦にはならない。試合に勝つのか、負けてしまうのか、それとも引き分けに終わるのか? ずっとそんなプレッシャーがある日常が当たり前だったから、現役を退いた後でもプレッシャーがあった方が逆に良い仕事ができると思うんだ。勝利を目標に仕事をして、選手を人間としても成長させることをも目指す、監督という職業に魅力を感じるんだ」

――現在の状況は?

「『ここだ』と思える次のクラブが現れるのを待っている状態さ。選手は毎日の練習で存在をアピールすることができるけど、監督は基本的にチャンスの到来を待つしかない。これまでに指揮を執った2クラブでの仕事内容を見てもらえれば、厳しい条件の中で成果を残したと理解してもらえるはずだ、という自負もある。我慢の時期が続いてはいても、気持ちの上では常に前向きだ」

待ちの状態であっても、できることはある

――クラブの練習を見学したり、昨年10月にロンドンで行われた「スポーツ・ビジネス・サミット」のようなセミナーにも顔を出したりしながら、学ぶ姿勢を維持していますね。

「そうさ。たとえ待ちの状態であっても、何かを起こすためにできることはある。経験上、サッカー界ではコネクションが重要という教訓もあるからね。1つの出会いや1杯のコーヒーが未来に通じるパイプをもたらしてくれることになるかもしれない。チャンスが訪れるまで、指導者としての自分を出来る限り磨き続けようと思う。もちろん、理想的な仕事が見つからず、海外に飛び出す必要があるかもしれないが、その時はその時だ。家と同じで、最初から完璧な家なんてありはしない。そこが自分の住処だと感じられるように努力すればいい。国やリーグやチームの状況が違ったとしても、俺はすべてに対して常にオープンでいる。セカンドキャリアで次に何が起こるのか、自分でも楽しみだよ」<前編から続く>

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「俺はあいつらが優勝する様子を眺めているだけで終わるのか?」 元アーセナルDFソル・キャンベルが語る“禁断の移籍”と無敗優勝

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