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高野連の球数制限「再考」は進歩だ。
有識者会議に呼んで欲しいこの7人! 

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氏原英明

氏原英明Hideaki Ujihara

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photograph byHideki Sugiyama

posted2019/02/23 17:00

高野連の球数制限「再考」は進歩だ。有識者会議に呼んで欲しいこの7人!<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

投球数の問題はここ近年で大きくクローズアップされている。それをどう建設的なものに発展させていくか。それが今問われている。

アマ・プロ関係者からは5人。

<アマチュア野球>

・上田誠氏  

元・慶応高校野球部監督。「エンジョイ・ベースボール」を合言葉にした楽しむ野球で慶応高などの指導を30年務め、慶応では春・夏合わせて4度甲子園に出場した。実績もさることながら、監督を退いてからは神奈川県の少年野球の実態を調査している。野球界の危機を感じ、神奈川学童野球指導者セミナーの開催にも尽力した。今年1月に開催した第2回は、指導者や保護者など600人が参加するなどの大盛況となった。

・阪長友仁氏

元JICA職員。新潟明訓高校時代に甲子園に出場。立教大学野球部を経て一般企業に就職したのち、海外での野球普及活動に参加。コロンビアでJICAの野球指導員、グアテマラでは企画調査員などを務めた。その後、メジャーリーガーを輩出するドミニカ共和国のジュニア世代のアカデミーに触れ、日本との野球文化の違いを研究。現在は中学生硬式クラブチーム「堺ビッグボーイズ」のコーチを務めている。著書に『高校球児に伝えたい! ラテンアメリカ式メジャー直結練習法」があり、日本全国で指導者に向けた講演活動を行っている。

<元プロ>

・山本昌氏

元・中日ドラゴンズ。球界最年長投手としての輝かしい実績を持っているが、一方で、現役時代は大きな故障をしなかった。初動負荷トレーニングを取り入れるとともに、自分自身も体の動きを研究するなど、独自の理論を持つ。第2回神奈川学童野球指導者セミナーではゲスト講師を務め、「ちゃんとした投げ方ができれば、投げ込みは必要ない」と話すなど理論派。

・大野倫氏

元・巨人。沖縄水産高時代、甲子園準優勝。疲労骨折を患いながら、決勝戦で登板して話題となった。現在、日本高野連が義務付けている大会前の検診は、大野氏の怪我がきっかけだとされている。大学から打者に転向してプロ入りするとともに、甲子園をよく知る人物の1人。現在は地元の沖縄で「野球未来プロジェクト」を立ち上げた。

・荻野忠寛氏

元・ロッテ。174cmの小さい体ながら、クレバーな投球でロッテのリリーバーとして活躍。2008年には30Sを挙げている。現役引退後は、社会人野球の日立製作所に復帰したのち、現在は中学硬式野球チーム、高校軟式野球部、大学準硬式野球などを指導し「スポーツパーソンシップ」の観点から、「スポーツの価値」を野球少年たちに伝えている。自身のウェブサイトで情報発信を行い、アマチュア指導者の中でも広く読まれている。

野球界をみんなで変える。

 日本高野連が変わらないから、日本の野球が変わることができない。高校野球では長くそう言われてきた。

 しかし、昨年12月に新潟県が動き出したことで、時代は少しずつ動いている。これは、勇気ある活動をした人間が存在したからで、新しい扉が開く段階に来ているとも言える。

 野球界を変えるのは日本高野連ではない。

 みんなで変える。医療などの専門家、プロ・アマの指導者、そしてファンやメディア……。

 今こそがチャンスだ。

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#山本昌
#大野倫
#荻野忠寛

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