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<同郷&同級生対談>大橋悠依×桐生祥秀「これからも、刺激し合う存在として」
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Number編集部Sports Graphic Number
photograph byTakuya Sugiyama
posted2017/12/04 06:00

日本人初の9秒台、世界水泳での銀メダルと、今年大きな壁を突破した2人が語り合う。
今年9月の日本インカレ男子100m決勝で、日本人初の9秒台となる9秒98を記録し優勝した桐生祥秀。同じく今年7月の世界水泳女子200m個人メドレーで、2分7秒91の日本新をマークし銀メダルに輝いた大橋悠依。2人は同じ滋賀県彦根市の出身、そして東洋大学に通う同級生でもある。互いに「刺激し合う存在」という2人に、その出会いから、今年大きな壁を乗り越えた瞬間までを振り返ってもらった。
――お互いに滋賀県の彦根市の出身ということですが、地元はすぐ近くなんですか?
桐生 僕は(彦根市立)南中の出身です。
大橋 私は東中の出身です。
桐生 電車で1駅ぐらいの距離ですね。
――それだけ近いと、お互いに噂が聞こえてきたりするものですか?
桐生 中学のころ水泳部に知り合いがいて、東中に速い女の子がいるとは聞いてました。
大橋 中3の時に、全中で入賞した選手の市の表彰式があって、私はそこで初めて顔を知りました。陸上で一番取った人がいるんだ、って。覚えてないでしょう?(笑)
桐生 全然覚えてない(笑)。表彰式があったことも思い出せない。
――実際に知り合ったのは大学ですか?
桐生 多分……。
大橋 いえ、そのあと高3の時に今度は滋賀県の表彰式でまた一緒になって、その式の時に初めて話をしました。「東洋大に行く」って言うから、「私も東洋やで!」って。
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