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名将が去ってスクラップ&ビルド。
ヴェルディ新体制の対話が始まった。

posted2019/02/23 07:00

 
名将が去ってスクラップ&ビルド。ヴェルディ新体制の対話が始まった。<Number Web> photograph by Tetsuro Kaieda

アジアやオセアニアの代表監督を歴任したホワイト監督。ヴェルディのJ1復帰プランはこの男に託される。

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海江田哲朗

海江田哲朗Tetsuro Kaieda

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Tetsuro Kaieda

 寒空の下、ピッチの中央に広がる緑の輪。中心にいるのは、今季から東京ヴェルディを率いることになったギャリー・ホワイト監督だ。

 イングランドはサウサンプトン出身で、その現役時代に特筆すべきキャリアはない。オーストラリアで選手生活を終え、若くして指導者の道に入った。1999年、イギリス領ヴァージン諸島代表の監督に就任し、以降、バハマ代表、グアム代表、チャイニーズタイペイ代表、香港代表などを率いてきた。

 1月19日の新体制発表会見で、ホワイト監督は志向するスタイルを「エキサイティングで、攻撃重視のサッカー」と表明。攻守とも積極的にアクションを起こしていく方針を打ち出している。

 ここ2シーズン、東京Vはミゲル・アンヘル・ロティーナ監督(現セレッソ大阪監督)に率いられ、2年連続でJ1参入プレーオフに出場。昨季はプレーオフ決定戦でジュビロ磐田の前に敗れ去ったが、宿願のJ1にあと一歩まで迫った。

もっと流動的でダイナミックに。

 規律を重視し、勝点を積み重ねるために合理的な戦い方を貫いた前任者の仕事に対し、ホワイト監督はドラスティックな手法でチームを進化させようと試みる。

「昨年のチームは各々がエリアに縛られていたせいでプレーの創造性に欠け、相手のいやがるところにも入っていくことができなかったと見ています。私は、もっと流動的でダイナミックなプレーを選手に求めます。チームのストラクチャー(構成)を崩さずに行うことが重要です」

 ホワイト監督はそう言い、「選手にはこれまでのやり方を壊そうと伝え、それはでき始めています」とも語った。

 つまり、スクラップ&ビルドだ。チームを部分的に解体し、新たに構築するものがどれほどの有効性を発揮するのかは定かではない。両者のチームづくりのアプローチの仕方は対極とも言え、振り幅が大きすぎる感もある。骨の折れる仕事なのは間違いない。

【次ページ】 プレスを控えてもいい。

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