伸び盛りの若手が数多い。

　今季、近藤は千葉でシーズン途中にはく奪された腕章を再び左腕に巻く。最終ラインの統率者であり、まごうことなきチームの要だ。

　中盤から前のメンバーは多士済々である。湘南ベルマーレから獲得した端戸仁。サガン鳥栖から加入し、9年ぶりの復帰となった河野広貴。井上潮音、渡辺皓太、藤本寛也ら伸び盛りの若手が多く、ユースから森田晃樹、山本理仁といった俊英も昇格してきた。

　特に山本は森本貴幸（アビスパ福岡）以来となる、アカデミーから飛び級でのトップ昇格を果たした逸材だ。それぞれ年代別代表のキャリアを持ち、熾烈なレギュラー争いが繰り広げられることになるだろう。

　おそらく、攻撃に人数をかけ、選手のアイデアを最大限に引き出そうとするホワイト監督のやり方により、目にも鮮やかなゴール前の崩しや胸のすく得点シーンは増えるはずだ。

　ただし、勝点がついてくるかどうかはまた別の話。それこそ新監督の手腕の見せどころで、スクラップと並行して進められるビルドの部分が重要になってくる。