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ガンバの逆襲は「簡単ちゃう」。
今野と遠藤の後継者を今度こそ。 

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下薗昌記

下薗昌記Masaki Shimozono

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photograph byJ.LEAGUE

posted2019/01/05 11:00

ガンバの逆襲は「簡単ちゃう」。今野と遠藤の後継者を今度こそ。<Number Web> photograph by J.LEAGUE

見事な采配でガンバを立て直した宮本恒靖監督。就任2年目の2019年はさらなる手腕が問われる。

今野と遠藤のバックアップが急務。

 2015年の宇佐美貴史を最後にエースストライカーが不在だったが、今季は2年目のファンが16ゴールを叩き出し、ベストイレブンにも選出。待望の絶対的エースの座を確立したのは来季にとっての希望である。と同時に、レヴィー・クルピ前監督が頭を悩ませ続けた懸案事項に対し、チームが未だに道筋をつけられていないのも事実である。

「今野が帰ってくること、それ自体が選手やチームに安定感をもたらす」と指揮官が手放しで今野を評価するのは無理もないことだ。しかし、そのバックアッパー不足がチームのアキレス腱になっているのはクルピ政権当時から変わりはない。

 8月から強化の最前線に立つ松波正信強化アカデミー部長兼アカデミーダイレクターもボランチへのテコ入れを示唆していた時期があったが、現状では今野と遠藤保仁の代役として期待されるのは仙台からのレンタルバックが決定した矢島慎也と「宮本チルドレン」の1人、高宇洋のみである。

今野と遠藤の大きすぎる存在。

「今ちゃんが復帰してから、ヤット(遠藤)さんのパフォーマンスが上がった」(オ・ジェソク)

 今野の戦線復帰に伴って、本来の組み立て役に専念した遠藤も随所でハイパフォーマンスを披露したものの、来年の1月で今野は36歳、遠藤に至っては39歳を迎えることになる。

「僕のキャリアで最大の怪我。治らなかったら引退するしかないと思っていたし、そりゃ、今季は悩みましたよ」と、手術した右足首の痛みと戦いながら体を張り続けた今野。そして、毎年「オレ流」の調整で尻上がりに調子を上げる遠藤。

 ガンバ大阪という枠組みを超え、Jリーグ史に名を残すであろう鉄人たちから即ポジションを奪うのが至難の業であるのは事実だが、2人に代わりうる選手の台頭はもはや、不可欠だ。

【次ページ】 高「今さんと僕とでは何が違うのか」

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