【NSBC補講IV】皆川賢太郎のスキー革命論BACK NUMBER

冬季アスリートは夏どう過ごしてる?
実は多忙なオフで、筋トレも過酷。

posted2018/08/27 07:00

 
冬季アスリートは夏どう過ごしてる?実は多忙なオフで、筋トレも過酷。<Number Web> photograph by 2018 HEIDI Co., Ltd.

夏場は陸上でのフィジカルトレーニングやテストを始め、ウォータージャンプやエアマット、人工芝ゲレンデを使用することも。

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皆川賢太郎

皆川賢太郎Kentaro Minagawa

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2018 HEIDI Co., Ltd.

 現役時代はスキーのアルペン男子代表として、冬季オリンピックに4大会連続で出場した皆川賢太郎氏。2014年、36歳のとき20年近い現役生活に終止符を打った。翌2015年10月には全日本スキー連盟(SAJ)理事に就任し、マーケティング担当として改革を進めた。
 その後、常務理事に昇格し、2017年6月には強化部門トップにあたる競技本部長に就任している。スキー産業の復活と競技強化の底上げに奮闘している皆川氏がスキー業界の現状や未来、着手した改革や冬季(雪上)スポーツの魅力などを語る新連載がスタートする。
 第1回は雪上スポーツのトップ選手たちの夏場の強化や過ごし方について自身の経験をもとについて語った。

年間約200日を雪の上で過ごす。

 冬季スポーツは文字通り、「冬」に行われるスポーツです。では、真逆となる「夏」に選手や連盟はどのような活動を行っているのか、そんな疑問を持っている方も少なくないと思います。

 アルペン、ジャンプ、スノーボード、クロスカントリーと毎年ワールドツアーが行われていますが、ツアーそのものは冬にしか行われません。しかし、選手たちは年間約200日間、1年の半分以上を雪の上で過ごしているのです。

 北半球と南半球では季節が全く逆となりますが、北半球の夏である6~8月は、南半球ではちょうど冬。夏の時期は南半球にトレーニングの場所を求めて旅立ちます。主な渡航先としてはニュージーランドが多いですね。今年アルペンチームは8月上旬に出発し、氷河へと向かいました。

 私の現役時代を参考に、アルペンスキー選手の1年の主なスケジュールを紹介します。

 ワールドツアーは毎シーズン、10月から3月下旬にかけて開催されています。4月からオフに入り、5月には氷河のある海外遠征に出かけていました。

 6月中旬に帰国した後は、7月いっぱい日本国内で陸上でのフィジカルトレーニングやフィジカルテストを実施。7月終わりから南半球に飛び、9月中旬頃まで雪上でトレーニングを行いました。

 その後、一度帰国し、再びフィジカルテストを行ってから欧州で行われるワールドツアーに突入という日々を過ごしていました。こう考えると、意外にも長期間。雪の上に立っているものなんだと感じるのではないでしょうか。

【次ページ】 フィジカルトレを1日5~6時間。

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