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鈴木大地長官と池田純が語り尽くした、
大学スポーツとアリーナの輝く未来。
posted2017/04/20 14:00
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph by
Number Sports Business College
目の前にいるのは、スポーツ庁長官と横浜DeNAベイスターズ前球団社長。周りには、たくさんの受講者たち。誰だって緊張する。訊きたいことはいっぱいあるけど、とんちんかんなことを訊いたらどうしようと、不安になるのが当然だ。
ところが、発起人である池田純氏とゲストの鈴木大地長官の対話が始まった途端、次々と受講者たちの手が挙がった。
緊張よりも好奇心。
不安よりも知識欲。
鋭い質問と意見に、池田氏が「なるほど」と頷き、鈴木長官が「いいですね、それ。やりましょう」と前のめりになる――。
大学スポーツの問題点やアリーナの可能性が議題に。
4月12日に開講した「Number Sports Business College」は、第1回目から白熱した。「日本版のNCAA(全米大学体育協会)設立」や「なぜ日本で大学スポーツは盛り上がらないのか」など、ディープな議論が交わされる。
「アリーナビジネス」については、2人から実体験に基づいたエピソードが紹介された。口火を切ったのは、受講者からのこんな質問だった。
受講者「アリーナビジネスの将来像について、お伺いしたいと思います。これから東京五輪・パラリンピックに向けて、アリーナビジネス次第で卓球界が盛り上がるかどうかが変わってくると思っています。鈴木長官にお伺いしたいのは、国としてどんなイメージを持たれているのか。特に1つ目をどこに作るのかとか、新規で作るのか、既存のものを改修するのか。そしてアリーナの場合、卓球はバスケットやバドミントンなどと交代で使われると思うんですが、そのへんの計画があるのかを伺いたいと。
明治大学で学長特任補佐をされている池田さんには、大学の施設を活用してどういうことを考えていらっしゃるのかなと」