オフサイド・トリップBACK NUMBER
CL決勝トーナメント見所総まとめ。
大規模監督交代が生んだ因縁を読む。
text by
田邊雅之Masayuki Tanabe
photograph byAFLO
posted2013/12/17 12:20
スイスはニヨンにあるUEFA本部にて行なわれた抽選会の、組み合わせ結果発表の画面。ベスト16ともなると、ほぼどの対戦にも優勝候補が絡んでくる。
シャルケ内田の相手はレアル。日本人対決はなるか。
決勝トーナメント最後のポイントは、「新監督たち」と日本人選手が、どのような結果を出すかだろう。
グループステージを1位通過したチームでは、アトレティコとドルトムント以外の全てのクラブで監督が代わっている。モウリーニョの後任として、PSGからレアルに移ったアンチェロッティ、そしてそのアンチェロッティの後釜としてPSGの監督に就いたブランなども、前任者がなまじ結果を出しているだけに、かなりのプレッシャーを感じているはずだ。お手並み拝見といきたい。
日本人選手としては、ユナイテッドの香川と、シャルケの内田が決勝トーナメントに進む。シャルケがレアルの壁を乗り越えるのは容易ではないが、決勝トーナメント出場を公言していた内田にしてみれば、相手にとって不足はないはずだ。その難題をクリアーすれば、ベスト8で香川対内田の日本人対決が実現する可能性も出てくる。
残念ながら本田は今シーズン、既にCSKAでCLに出場しているために、ミランの一員としてアトレティコ戦に出場することはできない。アーセナルの宮市にはCLの試合に名を連ねるべく、チーム内の厳しいポジション争いを勝ち抜くことが求められている。であればこそ、香川と内田にはなおさら奮闘を期待したい。