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永遠に語り継がれる決勝戦になる!!
なでしこの宿敵アメリカの強さと弱さ。
text by

佐藤俊Shun Sato
photograph byNoriko Hayakusa/JMPA
posted2012/08/09 11:50

ロンドン五輪決勝戦は佐々木監督のなでしこ最後の試合。五輪3連覇を目指すアメリカとの対戦成績は日本の1勝5分け22敗。引分けにはPKによる1勝を含んでいる。
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「最高の舞台で最高の相手と戦える特別な試合に」
だが、佐々木監督は「クロスボールへ対するワンバックのヘディング、モーガンのスピードと技術、強烈なシュートは、何回も体感している。我々は修正し、改善に取り組んでいるので大丈夫」と、強気の姿勢を崩さない。おそらく、強力FWに対する対策は、DF陣を中心に念入りに行なわれているのだろう。
簡単に持たせない、フリーにさせないことを念頭に厳しく守備に行くことが想定されるが、それを粘り強く、90分間やり続けることができるかどうか。
なでしこは、南アフリカ戦をドロー狙いにするなど、戦略的に戦って決勝まで上り詰めた。それも金メダルを獲得するためのものと選手も割り切って戦ってきた。それゆえ、ここで負けては、彼女たちが作り上げてきたドラマを完結することはできない。
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澤は試合前日、こう言った。
「自分が代表に入ってから長い間、五輪でメダルを取ることを目標にやってきた。最高の舞台で最高の相手と戦える特別な試合になります」
特別な試合は、果たして歴史を作り、永遠に語り継がれる一戦となるのだろうか。
