スポーツ・インテリジェンス原論BACK NUMBER
ヤンキースにはバントシフトが無い!?
黒田博樹が語る、奇妙な守備意識。
photograph by
Thomas Anderson/AFLO
バント処理の根底に流れる強力打線への絶対的な信頼。
「ヤンキースとしては、相手にビッグイニング、大量得点を許さなければいいので、確実にアウトをひとつ取ればいい、というのが投手コーチの話でした」
その根底にある理由がふるっている。
「僅差の試合であれば、ヤンキースの打線が終盤に逆転してくれる。だから、アウトをひとつひとつ、確実に取っていこう」
ADVERTISEMENT
なるほど。
極端なバントシフトを取らずバント処理をする発想の根底にあったのは、ジーター、ロドリゲス、カノー、テシェイラといったオールスター級の打線に対する揺るぎなき信頼だったのだ。
たしかに昨季のヤンキースの成績を見てみると、ブルペンの投手陣に勝ち星が付いているケースが多い。それは終盤に入ってから逆転する試合が多かったということを示しており、ヤンキースの守備発想が理にかなっていることを示している。
最善の守備隊形はチームの「生態系」に左右される。
ADVERTISEMENT
興味深いのは、チームの「生態系」によって試合の細かいプレーが変わってくるということだ。
このヤンキースの打線に対する信頼は、守備隊形にともなって配球にも影響を与える。
日本では「簡単にバントをさせるな」という考えから、投手は際どいところ、あるいは高めにボール気味のストレートを投げてフライに取ることを、まず要求される。
しかしかえってカウントを悪くしてしまい、ピンチを広げる危険性があることを忘れてはいけない。
もし、四球やバント処理のミスで無死満塁になってしまったら、相手は大量得点のチャンスを迎えることになる。
対するヤンキースの場合は「確実にアウトひとつ」という発想だから、ストライクのコースに投げて、バントをさせるという配球につながっていく。当然、カウントを悪くしてしまう危険性は減る。
チームがどんな強みを持っているかによって、守備隊形、配球にまで影響を及ぼすという興味深い事例だった。
RANKING
- 全ての競技
- 野球
- プロ野球
- MLB
- 高校野球
- 大学野球
- サッカー
- サッカー日本代表
- Jリーグ
- 海外サッカー
- 高校サッカー
- ゴルフ
- 男子ゴルフ
- 女子ゴルフ
- ゴルフその他
- 競馬
- 格闘技
- プロレス
- ボクシング
- 相撲
- 格闘技その他
- モータースポーツ
- F1
- MotoGP
- モータースポーツその他
- その他スポーツ
- テニス
- バスケットボール
- バレーボール
- ラグビー
- フィギュアスケート
- 陸上
- 駅伝
- 卓球
- 水泳
- 体操
- 冬季スポーツ
- ゲーム
- 将棋
- 他競技
「由伸君、準備始めました」「なんのこと?」トレーナーが明かすドジャース・山本由伸“ワールドシリーズ幻の登板”秘話「献身とか犠牲精神じゃなく…」
<WBCに電撃参戦>カーショウが大絶賛していた山本由伸の投球術…息子にもアドバイス「あの投げ方は最高のお手本だ。真似をすればいい」
ドジャース山本由伸が証言「先生は僕を作った人です」伝説的リリーフの“重要人物”、矢田先生とは何者か? ドジャース球団社長「信じられなかった」山本の練習法
「ヤマに“負けるという選択肢はない”」ロバーツ監督もカーショウもフリーマンもドジャースOBも山本由伸に感嘆「この上なく特別」LA紙が聞いた話
<特別インタビュー>大谷翔平31歳が明かした“歳をとったと思う瞬間”「最近は結構、満たされているなと(笑)」「もちろん足りないものもあるんですよ」
「由伸君、準備始めました」「なんのこと?」トレーナーが明かすドジャース・山本由伸“ワールドシリーズ幻の登板”秘話「献身とか犠牲精神じゃなく…」
<WBCに電撃参戦>カーショウが大絶賛していた山本由伸の投球術…息子にもアドバイス「あの投げ方は最高のお手本だ。真似をすればいい」
「ヤマに“負けるという選択肢はない”」ロバーツ監督もカーショウもフリーマンもドジャースOBも山本由伸に感嘆「この上なく特別」LA紙が聞いた話
ドジャース山本由伸が証言「先生は僕を作った人です」伝説的リリーフの“重要人物”、矢田先生とは何者か? ドジャース球団社長「信じられなかった」山本の練習法
<特別インタビュー>大谷翔平31歳が明かした“歳をとったと思う瞬間”「最近は結構、満たされているなと(笑)」「もちろん足りないものもあるんですよ」
<特別インタビュー>大谷翔平がいま明かす“今まで一番緊張した瞬間”参戦表明のWBC決勝秘話「あの1イニングで僕がぶち壊せてしまう。その緊張感は…」
<特別インタビュー>大谷翔平31歳が明かした“歳をとったと思う瞬間”「最近は結構、満たされているなと(笑)」「もちろん足りないものもあるんですよ」
大谷翔平31歳が語る"今がピーク?”の実感とは…意外な反応「結果が出なかったらという不安」ささやかな幸せは「娘が大きくなって…」
村上宗隆と岡本和真“MLB1年目のリアル予想”「とてもじゃないけど同じようには打てない」ルーキー時代の松井秀喜が記者に語った“まさかの本音”
ドジャース山本由伸が証言「先生は僕を作った人です」伝説的リリーフの“重要人物”、矢田先生とは何者か? ドジャース球団社長「信じられなかった」山本の練習法
RECOMMEND
-

「早くイタリアの家に帰りたい」30歳を迎えた石川祐希が試行錯誤の末に辿り着いた回復法とは?
PR -

“We change the world.”――アスリートが生み出すネットワークが未来を動かし課題解決の力になる。「HEROs AWARD 2025」を受賞した4組の活動とは?
PR -

特集【HEROs×Number】 スポーツの力、アスリートの力が世界を変えている
PR -

正月の駅伝で予選会から3位に。順天堂大学陸上競技部はニューバランスとのタッグでさらなる高みを目指す
PR -

ランシュー界のゲームチェンジャー。“厚底シューズの生みの親”HOKA共同創業者が明かす「“厚底”はアルプスを駆け下るための秘策だった」
PR -

創立100周年の野村ホールディングスと「キャプテン翼」のクラブ・南葛SCが共に描く未来「地域社会の発展とグローバル展開への挑戦」
PR -

Number SPORTS OF THE YEAR 2025 presented by TOYOTAに「Challenge Spirit賞」を新設!
-

【特集】第102回箱根駅伝 最新コラム公開中!
PR -

「シード権獲得を目指して」山梨学院大学をサポートする世界一有名な応援団
PR -

「テレビで見ていたよりも、現実の方がすげえ」。二代目“山の神”柏原竜二がスタートラインで感じた圧倒的な声援の力
PR


















