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「骨を砕くような音がした」“朝倉未来を粉砕”シェイドゥラエフの壮絶パウンド地獄「至近距離で撮影…危険を感じた」カメラマンがとらえた決定的瞬間
posted2026/01/17 17:00
朝倉未来に強烈なパウンドを連打するラジャブアリ・シェイドゥラエフ。圧倒的な強さでRIZINフェザー級王者を防衛した
text by

長尾迪Susumu Nagao
photograph by
RIZIN FF Susumu Nagao
ヒョードルにも似たシェイドゥラエフの“怖さ”
シェイドゥラエフ選手の試合を初めて撮ったのは『RIZIN.47』の武田光司戦(2024年6月9日)でした。全勝だというのは知っていましたが、RIZINでの初戦ですからね。まだほとんど正体不明だった。そんな“ナゾのファイター”が、レスリング力の高い武田選手を持ち上げて、グラウンドで圧倒してしまった。当時は武田選手がライト級からフェザー級に下げたばかりだったので、もしかしたらコンディションがいまひとつだったのかもしれない、と思っていました。
ですが、次のフアン・アーチュレッタ戦(2024年9月29日/アーチュレッタが計量で2.9kgの体重超過)も難なく一本勝ちしたところで、「これはとんでもない選手なのでは」と薄々感じるようになりました。決定的だったのは2024年大晦日の久保優太戦ですね。50発以上のパウンドで久保選手を滅多打ちにした、あの試合です。
おそらく誰もが思ったように、私も撮影しながら「シェイドゥラエフはやばい……」と戦慄していました。強靭なフィジカルは言うに及ばず、どこまでも冷酷に仕留めにいく精神面での強さもすさまじい。セーム・シュルト戦でのセルゲイ・ハリトーノフや、あるいはエメリヤーエンコ・ヒョードルもそうだったと思いますが、「ためらいなく殴り続ける」という作業をひたすらできる選手は怖いですよ。
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結局、その後はフェザー級タイトルマッチのクレベル・コイケ戦(2025年5月4日)も、初防衛のビクター・コレスニック戦(2025年9月28日)も、ほぼパンチ一発で終わらせてしまった。すでに圧倒的な強さなのに、シェイドゥラエフ選手の天井はまだまったく見えていません。だから今回の大晦日のカードが発表されたときも、本音をいえば「朝倉未来が勝つ可能性は非常に低い」と考えていました。

