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<特別インタビュー>大谷翔平がいま明かす“今まで一番緊張した瞬間”参戦表明のWBC決勝秘話「あの1イニングで僕がぶち壊せてしまう。その緊張感は…」
posted2026/01/15 06:02
Number最新号で単独インタビューに応じた大谷翔平<第2回>
text by

石田雄太Yuta Ishida
photograph by
Nanae Suzuki
発売中のNumber1134・1135号に掲載の[スペシャルインタビュー]大谷翔平「ワールドシリーズの喜びとWBCの怖さと」より内容を一部抜粋してお届けします。<全3回の2回目/3回目へ>
今までで一番、緊張した瞬間
――以前、ピッチャーはバッターと違って緊張すると話していました。それが第7戦では3ランを打たれたとはいえ、緊張せず、自然に試合に入れたというのはメンタルの成長と考えることもできるんでしょうか。
「メンタルの成長というより、慣れなのかな。必ずしも緊張しないのがいいわけではないと思うので……何事もバランスが大事かなと思います。緊張というなら、WBCの最後が今までで一番、緊張しましたね」
――えっ、WBCって、2023年の?
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「あのWBCの決勝で最後に投げた経験がワールドシリーズで活きたということもあったと思いますし、逆にやらない経験というか、一発目だということが活きることもあります。やっぱり何事もバランスが大事なのかなと思います」
――WBCの決勝、アメリカとの最終回のマウンドは緊張したんですか。
「それこそ準決のメキシコ戦も、そこまでの過程も、全部、自分次第で壊せちゃうわけですから……家族も、野球ファンも、それこそ日本の人たちが全員、見ていましたし、それをあの1イニングで僕がぶち壊せてしまう。その緊張感はありましたね」
――決勝はどの段階で緊張したんですか。ゲーム前なのか……最終回に投げることはゲーム前からわかっていましたよね。
「いやぁ、あんまり(笑)。その日(決勝)に行けるのか行けないのか、まずチームに伝えなければならなかったので、僕もダルさん(ダルビッシュ有)もチームとコンタクトを取って、1イニングなら大丈夫だと思います、というコミュニケーションを取りました。ただ、DHで出ていたので打つほうで代わるわけにはいきませんし、どこで投げるのかはわかりませんでした。ルール上、ピッチャーとしてリリーフで出たらDHには戻れなくなるので、打順の兼ね合いや外野を守らなきゃならなくなる可能性を考えると、たぶん、投げるのは試合の最後のほうだろうなとは思っていました」
――緊張がマックスだったのは、ブルペンに行くときなのか、ブルペンからマウンドに行くときなのか、どこだったんですか。

