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「173cmの久保建英が180cmに空中戦勝利」「反則まがいのマークも…」“キレキレな久保写真”を撮った中で、一瞬とらえた意外な仕草とは

posted2025/02/11 17:00

 
「173cmの久保建英が180cmに空中戦勝利」「反則まがいのマークも…」“キレキレな久保写真”を撮った中で、一瞬とらえた意外な仕草とは<Number Web> photograph by Daisuke Nakashima

スペイン国王杯ベスト4進出に貢献した久保建英。ソシエダでの戦いはハードながら続く

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中島大介

中島大介Daisuke Nakashima

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Daisuke Nakashima

 2月6日に行われたスペイン国王杯準々決勝、久保建英の所属するレアル・ソシエダは、ホームスタジアムのアノエタでオサスナと対戦。身長173cmの久保が、180cmの相手マーカーに空中での競り合いに勝ったことが起点となった先制点もあり、2-0で勝利したソシエダがベスト4進出した。

勝利とベストの11人が見たい…タケもね

 奇しくも両チームは直近のリーガ第22節でも対戦、その際にはソシエダはアウェイの地でオサスナに1-2で敗戦している。ソシエダにとって、この国王杯はリベンジの趣もある試合だった。

 また直近5試合で1勝5敗と結果を出せておらず、ファンとしても祈るような思いでこの日のスタジアムに集まっていたに違いない。スタジアム前でのファンは、「勝利が見たいし、ベストの11人でプレーしてほしい。もちろんTakeもね」と願いを伝えてくれた。

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 ソシエダ低調の大きな要因となっているのが、指揮官イマノル・アルグアシルが採るメンバーのローテーション策、それによるチームクオリティーのバラツキにある。ただリーガ、ヨーロッパリーグ、国王杯と3つのコンペティションを勝ち抜いている過密日程の中で、指揮官には出色の活躍を見せる久保でさえも温存せざるを得ない悩ましい状況がある。


 その中でもこの日の先発には、久保に加えてスビメンディ、ブライス・メンデス、オヤルサバルら主力級選手が並び、「国王杯を勝ち抜く」というチームの意志を感じさせていた。オサスナ戦はその上で得た勝利であり、チームマネージメントの成功、低調からの払拭の兆しを感じさせるものとなったが、カメラマン視点で振り返っていくと――。

180cmの相手に久保が空中戦で競り勝って…

 撮影のため訪れたスペイン北部サンセバスチャンでは、張り詰めたような空気の冷たさはあるものの澄んだ青空が迎えてくれた。この日は平日ながらキックオフはやや早めの19時半、そのため客の入りは遅かったが最終的には3万5000人弱のファンが詰めかけている。

 また対戦相手のオサスナの本拠地パンプローナとサンセバスチャン間の移動の便利さからか、アウェイサポーター席以外にも多くの赤いユニホームのファンの姿が見られた。

 先発メンバーとしてピッチへ姿を表した久保には、凛として研ぎ澄まされた表情が見られ、また和らいだ表情を見せたチーム写真撮影後には、ルーティーンとなっている水分補給を行い戦闘モードへと変わった。

【次ページ】 久保の臨機応変なポジショニングが光った

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#久保建英
#レアル・ソシエダ
#イマノル・アルグアシル

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