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「173cmの久保建英が180cmに空中戦勝利」「反則まがいのマークも…」“キレキレな久保写真”を撮った中で、一瞬とらえた意外な仕草とは
text by

中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2025/02/11 17:00
スペイン国王杯ベスト4進出に貢献した久保建英。ソシエダでの戦いはハードながら続く
右サイドに入った久保には、オサスナ左サイドバックのフアン・クルスがマンマークについた。久保がソシエダで先発デビューを飾ったのは、21年7月に行われたプレシーズンマッチの対オサスナ戦。その際から何度となくマッチアップが繰り返されている2人である。
序盤は攻勢のオサスナに押され、久保が守備に回る写真が多くなったものの、徐々にサポーターの後押しを受けたホームチームが盛り返し始めた。
そして前半21分、GKレミーロからのロングフィードに対して、久保とクルスがボールを中心に空中で交錯する。180cmの相手に久保が競り勝ち、バレネチェアへとボールを届けることに成功した。バレネチェアが、ボックス内のオヤルサバルとパス交換しゴール前に侵入。最後は折り返されたパスをヒール裏を通す見事なトラップで相手を攻略し先制点奪取に成功した。
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記録としては、オヤルサバルのアシストからバレネチェアのゴールだったが、ブライス・メンデスから久保を労うシーンも撮影できた。
久保の臨機応変なポジショニングが光った
ここまで戦術的には、ソシエダのロングフィードに対して、前線のオヤルサバルとブライスが競り合いに対応し、久保はこぼれ球に反応するようなポジション取りをしていた。得点シーンでは、GKが相手からのプレスを受けながらのフィードだったこともあり、臨機応変に対応した久保が競り勝った場面だった。
さらに31分、相手守備ラインでの連携のミスを突き、オヤルサバルのアシストからブライスがゴールでリードを広げた。
試合後イマノルは「敗戦のオサスナ戦の方が良いプレーをしていた、今日はそうではなかったが、より正確に、そしてアグレッシブにプレーしたことが勝因だった」と話しており、積極的な前プレスにより、相手のビルドアップのミスを意図的に狙っていたことが分かる。
クロスがズレると自らに怒りをぶつけるような…
久保はゴールセレブレーションで、相手のミスを誘う激しいプレスをかけたマリンに対しても祝福の声をかけている。そしてプレー再開前には、DFリーダーのスベルディア、チームの要スビメンディの元へ寄っていき声を掛け合う姿が見られた。






