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「173cmの久保建英が180cmに空中戦勝利」「反則まがいのマークも…」“キレキレな久保写真”を撮った中で、一瞬とらえた意外な仕草とは
text by

中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2025/02/11 17:00
スペイン国王杯ベスト4進出に貢献した久保建英。ソシエダでの戦いはハードながら続く
さらに35分、ラフプレーでオサスナに退場者が出たこともあり、ソシエダが2-0と完封勝利を果たした。
一瞬で見逃しそうになったが――両こめかみに指を当て気持ちを引き締めるような仕草があった。チームとしては数的有利を活かし切ることができず、相手の猛攻を受ける場面があったのは気がかりなところか。
先制点の起点だけではなかった。
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久保は前半終了間際に――わずかに枠を捉えることはできなかったものの――相手股下を抜くシュートを放つなど、試合を通して右サイドからチームの攻撃を活性化させる働きを見せた。
すると次第に久保に対する反則まがいの激しいマークが目立つようになった。そのなかで、ロングフィードに対して、相手の手足を欺くように見事に左足アウトサイドでコントロールして相手を振り切る。すると観客席から「Kubo」、「オーレ」というような歓声も聞こえてきた。ただ直後にゴール前へ送ったクロスが大幅にずれると、自身への怒りをぶつけるような叫び声が聞こえた。
スペイン語で「これはイケるだろ」という感じで
さらに後半2度続けてCKを蹴った際のこと。ゴールにこそつながりはしなかったものの、2度目のキック直後にスペイン語で「これはイケるだろ」というような、キックの感触の良さを感じさせる言葉が聞こえてきた。
81分までプレーした久保がピッチを去る際には、大きな拍手が送られ、勝利への貢献の大きさを示していた。国王杯ベスト4には、ソシエダに加えレアル・マドリー、バルサ、アトレティコ・マドリーの強豪が出揃っている。
またソシエダにはELプレーオフの試合も待っており、過酷な日程をこなしていくことになる。オサスナ戦から中2日で迎えたリーガ第23節の対エスパニョール戦で久保は、今後を見据えてベンチスタートに。それでも1-1の後半31分から出場してからソシエダは勢いづき、ブライス・メンデスの決勝ゴールで2-1で勝利。連敗を3で止めた。
やはり、背番号14の存在が欠かせないのは確かである。






