Sports Graphic NumberBACK NUMBER
リーグワン開幕! 昨季以上の暴れっぷりが期待できるダイナボアーズ。原動力は相模原の町に愛されるチームの「顔」、サポートカーのトライトンだ。
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byShiro Miyake
posted2024/12/19 11:00
全長5360mm、全幅1930mm、全高1815mmのトライトンと並ぶ195cmのジャクソン・ヘモポ
ニュージーランドは気に入った車を長い間乗ることが普通
ヘモポにとって、自然と共生することは人生の重要な一部だ。
「高校生になるまでは本当に田舎に住んでいました。ニュージーランドでは『Tree Hut』と呼ぶけれど、ツリーハウスで過ごしたり、川の中に横たわれる場所を作って、そこで時間を過ごしたりしたのがいい思い出です。自然とともに生きること、それは自分自身の感覚を研ぎ澄まし、本来自分が持っている力に気づく機会を与えてくれると思います」
帰国中に乗っているのは、三菱自動車のトライトンだ。
「北島のオークランドから、トライトンに乗り、故郷のロトルアへ3、4日ドライブしながら帰ります。ニュージーランドの美しい風景を見ながらね。サーフィンに行く時も、4WDのトライトンなら砂浜に乗り入れても大丈夫。自分のライフスタイルをサポートしてくれる車です」
ニュージーランドでは、車をすぐに買い替えるという文化は稀で、気に入った車を長い間乗ることが普通だという。
「トライトンに限ったことではないけれど、三菱の自動車はreliable、信頼できるというイメージがあります。頼りになるから、長い間乗れる。昔のモデルのトライトンが走っているのもよく見ます。祖父、父、そして自分と三菱を乗り継いでいく家族も多いんじゃないかな」
今年からダイナボアーズのサポートカーは、新しいモデルのトライトンになった。
「自分が乗っているのは、前のモデルだけど、ニューモデルはインテリアもエクステリアもデザインがアップグレードしてますね。より運転が楽しくなると思います」
「勝つのが当たり前と思えるまで準備を進めていく」
今年も母国でのリフレッシュの時を過ごして、ヘモポはダイナボアーズへと戻ってきた。
「昨季は勝ち越すことまでは出来なかったけれど、チームにとっては成功体験を得られたシーズンだったと思います。今シーズンはさらに上を目指すために、全員が20パーセント、自分の力をアップさせられれば、目標に到達できるはず。最終的に大切になってくるのはメンタリティです。勝つために、心の準備が出来ているか? 勝つのが当たり前と思えるまで、みんなで準備を進めていくことが大切です」
ダイナボアーズは、12月22日にホームの相模原ギオンスタジアムに浦安D-Rocksを迎え、今季の初戦を戦う。
「期待してください。昨季よりもパワーアップしたチームをお見せしますよ」
ジャクソン・ヘモポJackson Hemopo
1993年11月14日、ニュージーランド出身。SRハイランダーズ(NZ)を経て2019年から三菱重工相模原ダイナボアーズに加入。ニュージーランド代表キャップ数5。リーグワンでも力強さを発揮し、№8、ロックとしてダイナボアーズの躍進を支える主軸に。趣味はサーフィン。195cm、112kg。