プロ野球PRESSBACK NUMBER
プロ野球「12球団の人気No.1選手」は誰? 甲子園球児アンケートを集計してわかった「巨人はやはり坂本勇人?」「阪神は票が割れた…」
text by
岡野誠Makoto Okano
photograph byL)Kiichi Matsumoto、R)Hideki Sugiyama
posted2024/04/07 11:01
センバツ球児が選ぶ12球団「チームの人気No.1選手」は誰? 写真左は山田哲人、右は坂本勇人
「好きな選手の所属球団」総数6~10位
●10位(↑12):中日 20票
9票 中田翔(17年目・一塁手)
3票 根尾昂(6年目・投手)
●9位(↑10):ロッテ 21票
8票 藤原恭大(6年目・外野手)
5票 佐々木朗希(5年目・投手)
●8位(↑9):西武 26票
19票 源田壮亮(8年目・遊撃手)
2票 外崎修汰(10年目・二塁手)、中村剛也(23年目・指名打者)
●7位(↓6):ヤクルト 39票
17票 山田哲人(14年目・二塁手)
7票 村上宗隆(7年目・三塁手)
●6位(↑11):阪神 50票
8票 近本光司(6年目・外野手)
5票 中野拓夢(4年目・二塁手)、坂本誠志郎(9年目・捕手)、梅野隆太郎(11年目・捕手)
票が割れた阪神、甲子園スターは「人気」
昨年、38年ぶりの日本一に輝いた阪神が5ランク上昇で6位に。チーム2位タイはセ・リーグ最多安打の中野に加え、2人の捕手が分け合う珍しい形に。昨年24本塁打、92打点でチーム2冠の佐藤輝明は1票に留まった。体格の大きい選手は球児がマネできないと考えるのか、成績と票が比例しない傾向を持つ。阪神は2年目の森下翔太(3票)、愛されキャラのミエセス(1票)などにも票が入っており、球児が挙げた「好きな選手」の総数は21人に上り、12球団最多となった。
一方、「好きな選手」の数自体のワースト1位は楽天(5人)、2位は西武(6人)。楽天は17票中11票(64.7%)が浅村、西武は26票中19票(73.1%)が源田に集まった。1選手への依存度は、西武が12球団トップだった。また、浅村を挙げた中で「好きな球団」を楽天と書いたのは11人中1人。源田を挙げた中で「好きな球団」を西武と書いたのは0人だった。WBCでの活躍を見て源田のファンになったが、Bクラスと振るわなかった西武を好きになるまでは至らなかったか。
「センバツ球児の好きな選手」という特性に目を向けると、藤原恭大や根尾昂、奥川恭伸(ヤクルト・4票)、内山壮真(ヤクルト・5票)、松尾汐恩など甲子園のスターは票数を獲得している。彼らの聖地での活躍を見て、甲子園を目指した球児が多かった証だろう。知名度の割に票の伸びていない佐々木朗希は192センチ、92キロという規格外の体格に加え、甲子園不出場の影響もありそうだ。
いよいよ、ベスト5を発表しよう(以下、各チームの5位以内、もしくは5票以上の選手を記載。球団名横は全獲得票数)