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森保ジャパン「カタールW杯の26人」を占う最新序列…“グッと評価を上げた選手”と“微妙なポジションにいる選手”は誰か?
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byGetty Images
posted2022/06/17 17:01
ギリギリまで分からない日本代表「最終メンバーの26人」。実質的な“選考のラストチャンス”でチーム内の序列はどう変化したか?
GK(3): ◎権田修一、◎シュミット・ダニエル、◎川島永嗣
DF(9): ◎吉田麻也、◎板倉滉、◎長友佑都、◎伊藤洋輝
〇冨安健洋、〇谷口彰悟、〇山根視来
△中山雄太、△酒井宏樹、△植田直通、△菅原由勢、△佐々木翔
MF(10): ◎遠藤航、◎田中碧、◎原口元気、◎鎌田大地、◎伊東純也、◎南野拓実、◎三笘薫
〇守田英正、〇堂安律
△柴崎岳、△旗手怜央、△久保建英
FW(4): 〇浅野拓磨
△古橋亨梧、△大迫勇也、△前田大然、△上田綺世
GKは、今回の4試合をこの3人で回しており、このメンバーでほぼ確定だろう。
DFは、冨安が故障からいつ復帰できるか少し不安だが、万が一W杯までに完全復帰できない場合、指揮官は難しい判断を迫られるだろう。
MFは、インサイドハーフについては対戦相手によって組み合わせを変えられるほど充実しているが、課題はアンカーである遠藤航のバックアップ。板倉、守田がその候補になるが、隠し球がいるのかどうか。伊東、三笘は左右の大きな武器になり、とりわけ三笘はファーストチョイスになりつつある。
FWは、大迫がどのくらい調子を取り戻してくるのか。また、上田はもう一皮むけてくるか。あるいは、他に旬のFWが出てくるのか。本大会を見据えるとそこに期待したい。
国内組にもチャンスは残されている
国内組の選手は、7月のEAFF E-1サッカー選手権が最終的な追試になるが、ここで結果を出せば代表入りのチャンスが巡ってくる。実際、ブラジルW杯の1年前に開催された2013年大会では森重真人、山口蛍、柿谷曜一朗らが活躍して優勝し、彼らは翌年のブラジルW杯でメンバー入りを果たしている。
Jリーグでプレーする選手にとってはラストチャンスになるが、ここからどのくらい代表メンバー入りに殴り込みをかけられるか。「ちょっと待った!」という選手が出てくれば、日本代表にさらなる刺激が生まれ、チーム力の底上げにつながる。狭き門だが、自分が代表を変えてやるぐらいの気迫と活躍を見せることができれば、その門をこじ開けることは、まだ十分可能だ。