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東京五輪代表落選をバネに次のステージに進む選手たち。
posted2021/10/04 07:00

無所属の林(右)は日本初の7人制プロラグビー選手。桑井は勤務先の八木橋百貨店も退職しレフリー活動に挑戦
text by

大友信彦Nobuhiko Otomo
photograph by
Nobuhiko Otomo
力が湧いてくる「引退報告」だった。
8月31日夜、桑井亜乃はSNSで自身の現役引退を、そして「レフリーとして3年後のパリ五輪を目指します」という決意を報告した。
陸上競技から大学卒業後にラグビーに転向した桑井は171cmの長身と体幹の強さを武器に'16年リオ五輪代表入り。日本女子の五輪初トライも決めた。リオ後は真っ先に「東京を目指す」と明言。しかし故障に見舞われ続け、最終候補には落選した。
「五輪が始まるまでは、もしも呼ばれたときに備える気持ちで準備していました。でも五輪が終わって、本気で目指せる次の目標がほしかった」
