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<協会審判部門長が語る>
トップレフリーのコミュ力を見よ。

posted2020/02/12 08:00

 
<協会審判部門長が語る>トップレフリーのコミュ力を見よ。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

text by

多羅正崇

多羅正崇Masataka Tara

PROFILE

photograph by

Takuya Sugiyama

ラグビーのレフリーに特有の必要な資質とは何か。“ある行動”を見れば、試合をもっと楽しめる。(Number996号掲載)

 ラグビーの試合で、レフリーが選手と話している光景を目にしたことはありませんか?

 実は、レフリーは両チームのキャプテンと話し合いながら、なるべく反則を取らないように試合を進めていくんです。これはほかのスポーツでは、あまり見られないことではないでしょうか。

 そもそもラグビーは、審判のいない競技として発祥しました。両キャプテンが話し合ってゲームを進めていくうちに、仲裁する人が必要だということでレフリーが生まれたのです。ですから、選手たちが困ったときにサポートするというのが基本的な役割になります。なるべく反則が起きないよう、あらかじめ予防や注意もします。時には「今のスクラムはよかった!」「その調子で行こう!」と、両チームを褒めることもあります。満員の試合会場で声までは聞こえないかもしれませんが、レフリーがどんな様子で選手と接しているのか、注目していただけると面白いと思いますよ。

 そのため、レフリーにとって大事なのが、日頃からチームとコミュニケーションを取ることです。私も2015年度シーズンまで現役のレフリーでしたが、よく各チームの練習に顔を出していました。そこで選手たちの意見を聞き、彼らがどんなスクラムを組みたいのか、困っていることがないかを、理解するように努めていました。選手と審判が試合以外の場で接触するなんて、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、当然、線引きはするように気を付けていますよ。でも、こうした人間関係の積み重ねこそが、良いレフリングに繋がるのです。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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原田隆司

ラグビーの前後のコラム

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