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記録ラッシュの池江が見せた、100mバタフライの進化の理由。~半年間で日本記録11個、世界の頂点も手が届く距離に~
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矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byAFLO
posted2018/07/30 07:00

5月に池江の新コーチとして、五輪2大会出場の三木二郎氏が就任。初陣のジャパンオープンで5冠を獲得した。
競泳女子の池江璃花子(ルネサンス)が、パンパシフィック水泳選手権、ジャカルタ・アジア大会と続く勝負の8月に向けて、進化のスピードを上げている。
今季は4月の日本選手権で4種目計6度の日本記録更新を成し遂げると、5月のジャパンオープン、6月の欧州グランプリ(GP)と、3カ月連続で日本記録を樹立した。今年1月から6月までの半年間に長水路でつくった日本記録は11個。リオデジャネイロ五輪イヤーだった'16年の1年間につくった記録数(10)を早くも上回る超ハイペースである。
中でもめざましい勢いで世界のトップに迫ろうとしているのが、6月の欧州GPで56秒23を記録した100mバタフライだ。リオ五輪の銀メダルに相当するタイムである。
