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日本一早い2018W杯メンバー予想!
鍵は「6年前の五輪」と「いい流れ」。
posted2014/05/15 16:30
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph by
FAR EAST PRESS/AFLO
12日、ブラジルW杯を戦う日本代表メンバーが発表されたが、「おぉ」という声が上がったのは青山敏弘、齋藤学、大久保嘉人の名前が読まれた時ぐらい。ほぼ順当なメンバー選考だったと言える。
過去にW杯を戦ったメンバー編成で重要なカギを握ってきたのは、その大会の6年前に五輪を経験してきた選手たちである。
例えば2006年ドイツW杯時、直近の五輪は2004年アテネ五輪だったが、主力は中田英寿、中村俊輔ら2000年シドニー五輪に出場した選手たち8名で、五輪に出場していない同世代を含めると13名にも及んだ。2010年南アフリカW杯時、直近の五輪は2008年北京五輪で本田圭佑、長友佑都ら4名がメンバー入りしたが、主力として活躍したのは闘莉王、阿部勇樹、大久保嘉人、松井大輔、駒野友一ら2004年アテネ五輪世代の選手たちだ。
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つまりW杯のメンバーは、いつも6年を逆算した五輪の選手が中心になっているということになる。
北京世代8名に、ロンドン世代も6名がメンバー入り。
ブラジルW杯でも主力は2008年北京五輪世代の選手たちで、本田圭佑、長友佑都、香川真司、岡崎慎司ら8名が入り、一大勢力を築いている。だが、過去のW杯と少し違うのは、ザッケローニ監督がベテランよりも若手を積極的に登用し、清武弘嗣、山口蛍、酒井宏樹ら2012年ロンドン五輪の選手たちが6名も選出された。これは、4年後のロシアW杯を見据えると、非常に大きな意味を持つことになる。
そこで、少し気が早いかもしれないがロシアW杯時の代表にはどんな選手が入り、どういうチームになっていくのか、考えてみたい。
人選はもちろん新しい監督次第ではあるが、3月に行なわれたU-21日本代表候補とU-19日本代表候補のトレーニングマッチや、4月に行なわれた国内組だけを招集した日本代表候補合宿などを見ていると、ロシアW杯のメンバーは世代交代が一気に進み、より多くの若い選手が台頭してきそうな気配だ。