詳説日本野球研究BACK NUMBER
“剛”の澤村拓一vs.“柔”の東浜巨。
東都が誇るエース対決の行方。
text by
小関順二Junji Koseki
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2010/05/23 08:00
東都大学野球第6週最終日、亜大の東浜は6度も得点圏に走者を許しながらも頭脳的な投球で要所を締めて中大を完封
前回の原稿から2週間、さまざまな球場やグラウンドに足を運び、何人もの好投手や好打者を見てきた。
5/4 和光×東農大一 (練習試合・和光高グラウンド)
東洋大×中央大 (東都大学・神宮球場)
5/5 修徳×つくば秀英 (練習試合・修徳高球場)
日本ハム×ヤクルト (イースタンリーグ・鎌ヶ谷球場)
5/8 城西大×東海大 (首都大学・昭島市民球場)
5/10 日本大×青山学院大 (東都大学2部・神宮第二球場)
慶応大×立教大 (東京六大学・神宮球場)
5/12 中央大×亜細亜大 (東都大学・神宮球場)
ヤクルト×オリックス (交流戦・神宮球場)
5/14 中央大×亜細亜大 (東都大学・神宮球場)
5月に光った好投手、好打者たち。
5/4は和光高の左腕・佐野泰雄が137キロ、中央大のエース・澤村拓一が大学生の神宮最速157キロ。
5/5はつくば秀英の右腕・塚原頌平が142キロ、日本ハムの高校卒ルーキー・中村勝が147キロ。
5/8は菅野智之(東海大)が推定150キロ台、1番・中堅手の伊志嶺翔大(東海大)が長野久義(巨人)ばりの打席中央からの強烈な踏み込みで三塁打(三塁到達11.80秒)を放つ。
5/10は青山学院大のバッテリー、福島由登(投手)が緩急と絶妙の出し入れで完封を演じれば、小池翔大(捕手)はイニング間の二塁送球で1.9秒台を6本記録、さらに隣の神宮球場では慶大の2年生右腕・福谷浩司が150キロを記録。
5/12は亜細亜大・東浜巨と中央大・澤村拓一が大学球界屈指の投手戦を演じ(2対1で澤村に凱歌が上がる)、澤村は156キロ、東浜は152キロを記録、ナイターではヤクルトでは押本健彦、オリックスでは近藤一樹、岸田護、レスターの4人が150キロ台を記録。
5/14は再度、東浜と澤村が投手戦を演じ、今度は東浜が1対0で雪辱し、優勝争いを混沌とさせた。