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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
森保ジャパン「W杯のサプライズ候補」は誰なのか?「高さは普遍的なオプション」191センチ“20歳FW”に期待したい理由「あと1点がほしい場面で…」
posted2025/11/25 17:01
ケガ人が多く「ベストメンバー」を組むことが難しかった2025年の日本代表。その一方で、多くの新戦力が台頭した
text by

戸塚啓Kei Totsuka
photograph by
Kiichi Matsumoto
戦略の幅をさらに広げる“ある選手”
2025年の日本代表は、主力クラスにケガ人が続出した。はからずもそれによって、どのポジションも選手層が厚くなっている。
DFラインは離脱中の冨安健洋、町田浩樹、高井幸大の復帰のタイミング次第で、選考が大きく変わってくる。ここでポイントになるのが、W杯までのスケジュールだ。
26年は3月下旬に2試合が組まれ、その次は6月である。6月の2試合は、W杯直前の最終調整に充てられる。そう考えると、来年3月の2試合に招集されるかどうかが、最終的なメンバー入りのひとつ目のハードルとなる。
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3月に招集されない選手でも、所属クラブで本来のパフォーマンスを示せばメンバー入りの可能性は残る。その場合は、スタメンではなく控えの位置づけが濃厚だろう。6月の2試合だけでは、チームの戦術理解や連携の構築に不安が残るからだ。
いずれにせよ、11月の2試合で3バックを組んだ谷口彰悟、板倉滉、渡辺剛、鈴木淳之介の4人は、W杯でも計算できる。瀬古歩夢も実績を積んでいる。右CBと右ウイングバックに対応する関根大輝、3バックの右ウイングバックと4バックの右SBに対応する菅原由勢も控えている。現時点で戦列を離れているCBを除いても、DF陣の編成は難しくない。
戦略的な視点から注目したいのは、24歳の望月ヘンリー海輝である。
日本代表がロングスローを戦術に組み込むのなら、ロングスローを投げることができ、ゴール前で競ることもできる彼をメンバーに入れておくのは合理的だ。3バックでは右ウイングバックに当てはめることができ、堂安律や伊東純也から彼にスイッチして守備を強固にすることができる。4バックなら右SBで問題ない。

