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甲子園の風BACK NUMBER
「大阪桐蔭は今年も名門大へ続々」「公立の星・大社のエースは東洋大」…プロ入りしない高校球児の進路先大調査2025!<一覧リストつき>
posted2025/03/07 17:00

夏の甲子園を延長タイブレークの末に制した京都国際高校。卒業する3年生球児たちの進路を大調査した!
text by

内田勝治Katsuharu Uchida
photograph by
Hideki Sugiyama
アスレチックスと契約、森井翔太郎の衝撃
まず衝撃だったのが、桐朋(西東京)の二刀流・森井翔太郎内野手の米球界挑戦だろう。偏差値71を誇る都内屈指の進学校からの甲子園出場は叶わなかったが、最速153キロにして高校通算45本塁打をマーク。プロ志望届を提出後、NPB12球団にメジャー挑戦の意向書を提出してドラフト指名を回避すると、米9球団の争奪戦の末、アスレチックスとマイナー契約を結んだ。
契約金は151万500ドル(合意時のレートで約2億3600万円)、さらに引退後に使用する学業補助金25万ドル(約3900万円)も支払われるなど、日本のアマチュア選手としては史上最高額契約となった。NPBを経ずにメジャーデビューとなれば日本選手4人目の快挙。まずはルーキーリーグから成り上がる。
六大学、東都、首都…大阪桐蔭の突出した“出口”パワー
甲子園で活躍した高校生の卒業時に突出した進路を誇るのは大阪桐蔭だろう。昨年センバツでベスト8、夏は2回戦に進出。最速154キロのエース右腕・平嶋桂知投手、俊足巧打が魅力の吉田翔輝外野手が明治大、徳丸快晴外野手、境亮陽外野手のU18日本代表コンビがそれぞれ早稲田大と法政大、主にリリーフで活躍した南陽人投手が立教大と、5名が東京六大学に進む。
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さらに東都3名(専修大=川上笈一郎投手、岡江伸英内野手、国士舘大=安福拓海投手)、首都4名(東海大=山口祐樹投手、宮本真司郎内野手、日本体育大=髙橋直輝捕手、賀川陽日内野手)、関西学生5名(近畿大=今井武尊投手、同志社大=杉本一世捕手、関西学院大=内山彰梧内野手、関西大=山路朝大内野手、宮入眞太郎外野手)と、今年も圧倒的な“出口”の強さを示した。全国の有望中学生がこぞって入学を志願するのもうなずける。