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「ナカタやホンダも20歳時は無名。そう考えるとクボは」最高点7.5は久保建英でも三笘薫でもなく…ブラジル人記者が森保・大岩J欧州勢を採点
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byYuki Suenaga
posted2024/07/02 11:04
レアル・ソシエダのエース格となった久保建英。三笘薫、南野拓実、堂安律を含めたブラジル人記者のシーズン評価は?
「ああいった噂は最近本当に多くなったよね、本当に噂レベルなのかすら疑っているけど(笑)。ソシエダはCL、EL圏内を狙えるいいチームではあるんだけど……久保はもっと大きなクラブに行けるポテンシャルがあるのは間違いない。
とはいえ彼が長年にわたってキャリアを積み重ねてきて、縁のあるレアル・マドリーはビニシウスにロドリゴというブラジル勢がいる中にエムバぺが加わる。バルサはバルサで右サイドに16歳のヤマルがいて、2列目だとフェラン・トーレス、ラフィーニャ、ジョアン・フェリックス……2列目の選手が飽和状態にある。その中でリバプールという噂が出るのも、不思議なことではないのかもね。スペイン時代のよきライバルであるイ・ガンインがPSGに加入したこともあるし、彼への熱い視線は当分続くはず」
ミナミノがトップフォームを取り戻したのも嬉しいよ
――2列目でゴール数が目立った選手というと、南野拓実も挙げたいところです。
「9ゴールを挙げるなどチームの来季CL出場権獲得に大きく貢献したし、フランスのリーグアンでベストイレブンに選ばれたよね。モナコでの好調を踏まえれば、間もなく30歳となる中でまだまだ日本代表に貢献できると証明したと言える。正直に言えば、カタールW杯前までの南野はなかなか結果が残せず、このまま日本代表からフェードアウトしてしまうのか……と思っていたけど、モナコでトップフォームを取り戻したことを嬉しく思う」
――南野は一時期、日本代表に招集されませんでした。その要因はどう見ていましたか?
「難しい部分があるけど……やっぱりポジションとクラブでの境遇じゃないかな。南野が日本代表でベストだったのは、ロシアW杯後に森保一監督が就任した当初、トップ下を任されて左に中島翔哉、右に堂安律と並んだ頃かなと感じる。2019年アジア杯以降、中島がケガや移籍などで代表から離れて、左サイドを任されることがあった」
ミナミノの境遇で似ているのは、カガワだ
――たしかに南野には“トップ下が最適。でもやや層が薄かった左サイドで使わざるを得ない”というジレンマが発生していました。
「南野自身、リバプールに移籍したけどサラー、マネ、フィルミーノら強力な選手層にあって出場時間が限られた。とはいえリーグカップなどで大事な得点を決めてタイトル獲得にも貢献したし、レギュラーの座を確保しやすいという点でモナコはちょうどいいんだろうなと。南野を見ていて色んな意味で似ている選手がいるよね」
――誰ですか?