話が終わったらボールを蹴ろうBACK NUMBER
「あのW杯の時と雰囲気が似ている…」現地記者がコスタリカ戦後の練習で感じた変化「“温存”久保に熱視線」「勝つことしか考えていない」
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byTakuya Kaneko/JMPA
posted2022/11/30 20:30
現地の28日から練習を再開した日本代表。記者が公開された練習を見ていると…
勝つことしか考えていません
むしろ、スペインと戦えることを楽しみにしている感もある。「これから戦術的な確認、落とし込みをして本番を迎えたいと思います」と長友佑都は語ったが、スペイン戦はコスタリカ戦の時のようにボール奪取のエリアやマークの曖昧さを一切なくし、11人で守り倒すことになるだろう。迎え撃つよりも格上の相手の方に対して向かっていく方がいい試合ができるのは、日本の特徴でもある。また、勝利することで自ら決勝トーナメントに進出できるアドバンテージもある。
「僕らは、勝って上がることしか考えていません」
「勝つしかないんで」
「勝つことしか考えていません」
スペイン戦前、長友や南野や伊東純也、堂安律ら選手の口からは勝利への意欲、熱く、たぎった言葉がもれてきた。
2014年ブラジルW杯に似た雰囲気
この絶対に勝つぞというムードは、ブラジルW杯のコロンビア戦前に似ている。あの時も本田を始め、岡崎慎司、遠藤保仁らは「勝てばいい」「絶対に勝って上に上がり、世界を驚かせる」と熱く語っていた。ただ、過去を遡ると、強豪を迎えた3戦目は、2006年ドイツW杯のブラジル戦で1-4の逆転負けを喫し、このコロンビア戦も同じく1-4で敗れている。
この難所をクリアできればベスト16、そして、その先の新しい景色が見えてきそうだ。
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