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「あの失点は権田のミス?」川島永嗣に質問すると…権田修一がコスタリカ戦前日に明かした“後悔”「永嗣さんのライバルになれなかった」
posted2022/11/30 17:30
text by
了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph by
Takuya Kaneko/JMPA
初戦でドイツに勝利という予想以上の結果に歓喜し、続く2戦目では、0−7でスペインに敗れていたコスタリカに敗れ、一気に落胆させられた。というのがこれまでの2試合だった。
選手たちへの評価はさまざまある中で、特にGK権田修一への評価は、そんな試合の結果に比例している。ドイツ戦ではPKこそ与えたが相手のシュートを止めまくり、マンオブザマッチに選ばれた。ところが、コスタリカ戦では一転、失点シーンが物議をかもすことになる。
その失点シーンは元はと言えば前線にたどり着いてしまうが、直接の原因は吉田麻也のパスミスだった。吉田のクリアともパスとも取れるフィードが批判の対象となるのと同じくらい、その後のGK権田修一のプレーも話題の的となった。
両手で止めにいった権田は誤りを認めている
失点につながったシーン、フレールのシュートは権田の右上に飛んでおり、片手で防ごうと飛んでいればより体を伸ばすことでボールを弾き返せたかもしれないが、この時、権田は両手で止めにいってしまい、結果的に防ぎきれなかった。
権田は「緩いシュートだったので少しタイミングが合わず、伸びきってしまったところで力が伝えられなかった」と、そもそもタイミングも判断も誤ったことを認めている。取りざたされるのも致し方ないプレーにも見え、ドイツ戦での活躍ぶりとは打って変わって、“戦犯”扱いを受けている。
コスタリカ戦翌日、今大会では控えキーパーの川島永嗣に「あの失点は権田のミスだったのではないか」という質問が飛んだ。ベテランからどのように見えたのか意見を求められた。
川島は「キーパーのプレーに関しては…」
「キーパーのプレーに関しては、やっぱり自分がピッチに立ってないのでそこはわからないです。本人にしかわからないし、周りが言うことではないと思います」
力強い口調で質問を封じようとしたが、両手で弾いたことについては、と質問は続く。
「タイミングがずれていれば、全然片手だけじゃなくて両手の方がコースも変えられるし、その時の判断としてそういうことはありうると思います」
うまく力を伝えられさえすれば両手の方がピンチを防ぎやすいものだと説明した。さらに、キーパーというポジション柄、批判にさらされることが多いことについては、とさらに質問が続いた。