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マンU香川真司やレスター岡崎慎司、アーセナル冨安健洋らがプレミアで絶賛された瞬間「シンジがいなければ優勝は…」「トミは見事」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byGetty Images
posted2022/09/05 17:00
岡崎慎司、香川真司、冨安健洋……プレミアの大舞台に挑戦した日本人選手たちはそれぞれの持ち味を発揮した
このシーズン、岡崎との日本人対決となったレスター戦ではファンダイクの負傷交代後にキャプテンマークを預けられると、その後の試合でも主将を任されることになったのだ。
「主将としての姿に、自分以上に周りのみんなが喜んでくれました。プレミアでプレーしている仲間たちがすごく反応して『日本人で初じゃない?』みたいに。僕もチームの在籍年数が長くなってきたし、新しいことを達成するのは誇りでもあります」
吉田は当時このように語っていた。「吉田がプレミアリーグで残した功績は大きい」ともイングランドの識者が評していた現日本代表キャプテンは、日本人センターバックとして未開の地を切り拓いたと言えるだろう。
トミヤスは実にスムーズに対応している
<名言5>
監督が求めているサッカーをピッチ上で完全に表現できているかと言われると、そうでもないので。
(冨安健洋/NumberWeb 2022年5月31日配信)https://number.bunshun.jp/articles/-/853386
◇解説◇
★アーセナル:27試合1アシスト(※22年9月4日時点)
「すべての能力が高い。可能性がとてもあると思う」
プレミアの舞台で戦っていた吉田が、19歳にして日本代表デビューを飾った冨安健洋についてこう評していた。当時、冨安はシント・トロイデンに所属。実直な性格でディフェンスやパスなど土台を築き、19-20シーズンからボローニャの一員に。シニシャ・ミハイロビッチ監督の下でサイドバックとしての能力も磨いていった。
その成長ぶりを見つめていたのがアーセナルだ。世代交代を推し進めるガナーズにあって、当時22歳の冨安に白羽の矢が立ち、名門の一員へと迎えられた。冨安はその期待にすぐさま応える。右サイドバックとしてデビューを飾ると、安定したディフェンスと攻撃を促進するパスでチームを活性化。いきなり9月のチーム最優秀選手に輝いた。
「トミヤスは実にスムーズに対応している。見事としか言いようがない」
「今季最大のサプライズ選手」
現地での冨安への高評価は尽きない。
それでも冨安は昨シーズンを終えて「本当に満足できないシーズンでした。来シーズンに向けて、しっかりまた準備していく必要があるなと思っています。プレミアに慣れていないからこそ、怪我をしたんだと思います。まだまだだなという感じですね」と語り、自身の課題としてコンディショニング面を挙げるとともに、ミケル・アルテタ監督の標榜する戦術をさらに理解しようと努めているようだ。
現地時間9月4日のプレミアリーグ第6節、アーセナルは敵地でマンチェスター・ユナイテッド戦に臨んだ。
開幕5連勝で臨んだアーセナルはホームチームの猛攻の前に1−3で敗れ、開幕6連勝はならず。ここまでアルテタ監督はスタメンをほぼ固定して戦ってきた。その中で後半35分から途中出場した冨安が、ELを含めてどのタイミングで先発復帰してくるかが今後の注目となりそうだ。
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