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韓国2部で11戦11ゴールFW安柄俊。
憲剛さん、キタジさんの助言を胸に。
posted2020/07/24 09:00
text by
キム・ミョンウKim Myung Wook
photograph by
Suwon FC
今年5月の韓国Kリーグ開幕前。安柄俊(アン・ビョンジュン)のスマートフォンに、ある人物からLINEの不在着信が入った。メッセージを確認すると、その相手に一瞬、目を疑った。
「ん? (中村)憲剛さん?」
安は中央大学を卒業後、2013年に川崎フロンターレに入団。中村憲剛とはチームメイトだった。'16年シーズンが終わり、川崎を離れたあともLINEでやりとりをすることはあったが、電話がかかってくることはほとんどなかったため、何の用事かと気になっていた。
「そのあとすぐに『間違い電話じゃないぞ!』ってLINEでメッセージが来ました(笑)」
安はすぐに掛けなおした。中村は安に膝のケガのことについていろいろと聞いてきたという。
昨年11月に中村は左膝前十字靭帯損傷、左膝外側半月板損傷で全治約7カ月と診断され、手術を受けてリハビリに専念していた。
「憲剛さんは膝のリハビリをしていて、自分も川崎時代に1年目に膝をケガした。2回も手術しているので、そういう部分で参考になる話があればと、いろんな話をしました」
まだご飯に連れてってもらってない(笑)
しかし、ただケガの話をしただけではなかった。
「ロアッソ熊本にいたときも、『やっと2ケタ得点取ったな』とか、去年から僕が韓国でゴールを取っているのも知ってくれていました。2ケタゴール決めたら、ご飯に連れていってくれる約束してたんですが、まだ連れていってもらってないんですよね(笑)」
きっかけは膝のケガの話かもしれないが、Kリーグが開幕することを知っていた中村が、わざわざ連絡したのは、かつてチームメイトだった安を気遣ってのことだろう。
「もうすぐ開幕なので『まだまだがんばれよ!』と言ってくれました」