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マンU香川真司やレスター岡崎慎司、アーセナル冨安健洋らがプレミアで絶賛された瞬間「シンジがいなければ優勝は…」「トミは見事」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byGetty Images
posted2022/09/05 17:00
岡崎慎司、香川真司、冨安健洋……プレミアの大舞台に挑戦した日本人選手たちはそれぞれの持ち味を発揮した
「今回は『自分が優勝させたわけじゃない』と思っているし、満足できないシーズン」
「だって、どう考えてもレスターを勝たせたのはバーディーであり、リヤド(・マフレズ)だから。いちFWとしては何も言えない。僕にとっては本当に棚からぼた餅的なタイトルなんですよ」
クラウディオ・ラニエリ監督から岡崎に与えられた任務。それはバーディーの決定力やマフレズのチャンスメイクではなく、突撃とも表現できるようなチェイシング、周囲を活かすデコイランなどだった。
それでも、終盤戦には豪快なオーバーヘッドキックでのゴールを決めるなど、シーズン5得点以上のインパクトを放っていた。
「自分はどうしても『これだけ勝ったら、次は負けるのでは?』と思ってしまう。でもバーディーやリヤドにはそんな迷いが一切ない」と同僚の精神力を賞賛するとともに、プレーヤーとしてのプライドも垣間見せた。
それでも、現地の『サンデー・タイムズ』でサッカー部門の主筆を務め、レスターのリーグ優勝をまとめた書籍を出版したジョナサン・ノースクロフト氏のコメントが、岡崎の価値を雄弁に示している。
「シンジ(オカザキ)がいなければ、あのリーグ優勝はなかったと思う。非常に重要な選手だった」
サウサンプトン194戦出場、麻也とキャプテンマーク
<名言4>
強い相手にも自分がガチっと潰しに行くのか、それともステイして対応するのか。今の僕に必要なのは、前者だと思う。
(吉田麻也/Number823号 2013年2月21日発売)
◇解説◇
★サウサンプトン:194試合9得点4アシスト
プレミアリーグ初の日本人センターバックとなったのは吉田だ。2012年夏にサウサンプトンに加入した吉田は、1年目にしてリーグ戦32試合に出場してレギュラーに定着する。
そんな吉田は1年目に「今季の自分の目標は、とにかく細かい守り方のディテールをさらに詰められるかどうかです」と課題を挙げ、チェルシー戦で得点を決められたセネガル代表のストライカー、デンバ・バを例に挙げ、「強くて巧い強烈な相手に、どれだけ積極的にボールを奪いにいけるか。今後はそこに挑まないといけない」とも話していた。
その後のシーズン、吉田はデヤン・ロブレンやトビー・アルデルバイレルト、さらには当代一のセンターバックとなったビルヒル・ファンダイクが加わったことで、本職ではないサイドバックでの出場も増えた。それでも16-17シーズン後半戦にはファンダイクの負傷やフォンテの移籍によって、再びCBの定位置を確保した。
そんな吉田に対して、チームやサポーターも信頼を寄せていった。その象徴と言えるのが「キャプテンマーク」だ。