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連係不足は“想定内” 19歳久保建英が森保Jで見せた「身体能力差を埋める」クレバーな技術
text by
中西哲生+戸塚啓Tetsuo Nakanishi + Kei Totsuka
photograph byJFA
posted2020/10/14 12:25
13日のコートジボワール戦ではスタメン出場となった久保建英。後半途中の61分までプレーした
“61分”は、ビジャレアルでの可能性に繋がる
コートジボワール戦では、ボールを失うこともありました。フラットな視点で振り返ると、久保自身が厳しい状況に置かれているなかでパスを受けたり、パスされたボールの強弱、回転、バウンドなどが微妙にズレていたりしていました。次のプレーへスムーズに移行できるパスを、必ずしも受けられなかったと言えます。久保からチームメイトへのパスも同様で、短くまとめれば「コンビネーションに問題があった」ということになります。
2020年になって初めての日本代表の活動で、これはもう避けられないものです。選手たちの身体には、所属チームでのプレーが染みわたっているなか、日本代表でのプレーに頭は切り替わっていても、いざピッチに立つとすぐに表現できない、という現象は想定内です。これから活動を増やしていくことで、お互いがクオリティを引き出す関係が築かれていくでしょう。
久保にとって何よりのプラス材料は、コートジボワール戦で61分のプレータイムを得たことです。プレーの感覚を確かめることができたはずで、週末のラ・リーガにもつながっていく。スペイン代表に招集されたヘラルド・モレノが負傷したこともあり、ビジャレアルでアピールできる可能性がより高まっていることを踏まえても、コートジボワール戦は意味があるものになりました。
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