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本田圭佑「オレのペースに合わせんかったら衝突する」日本代表がもめた“あの日”
posted2020/10/13 17:01
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Takuya Sugiyama
雑誌「Sports Graphic Number」に掲載された記事のなかから、トップアスリートや指導者たちの「名言」を紹介します。
<名言 1>
「最初は相手がどこの誰だろうが、オレのペースに合わせんかったらまずは衝突する」
(本田圭佑/795号 2012年1月12日発売)
◇解説◇
本田は「外国人とのコミュニケーションにおいて意識していることは?」との質問に対して、このように答えている。
「ぶつかり合いがあるからこそ、相手をわかってくるというか。そこから、相手が何を求めているのか見えてくる」
自己主張の激しい外国人選手と渡り合うためには、火花を散らすせめぎ合いが必要だと本田は説く。
実際、本田は日本代表でも若き日から“波紋”を起こすことをためらわなかった。その象徴的なシーンと言えば、岡田ジャパン時代の2009年に遠征したオランダ戦だろう。
0-0で迎えた後半18分、日本はペナルティエリア外や右の位置で直接フリーキックのチャンスを得る。ここでキッカーの位置についたのは中村俊輔と遠藤保仁、そして本田だった。
本田圭佑と中村俊輔の「衝突」
角度と序列的には中村がキッカーを務めるのが当然――そんな空気の中で、本田は“オレが打つ”と主張し続けた。最終的には中村が左足を振りぬいたが、2人のやり取りは「衝突」としてメディアに取りざたされた。
なおアルベルト・ザッケローニ監督体制でも、そのスタイルは何ら変わらなかった。
ブラジルW杯直前のタイミングで「監督と話がしたい」と指揮官に胸中を明かし、ザッケローニ監督に「圭佑は目的に向かって真っすぐ突き進む人間だ」(861号/通訳日記)と言わしめたという。