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<日本フェンシング第2章へ> 太田雄貴&男子フルーレ団体 「もうひとつのメダルは仲間とともに」

 
<日本フェンシング第2章へ> 太田雄貴&男子フルーレ団体 「もうひとつのメダルは仲間とともに」<Number Web> photograph by Asami Enomoto

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Asami Enomoto

太田が語る、日本チームにおける自らの立場と役割。

 太田は冷静に大会を振り返りつつ、日本の置かれた状況を直視していた。

「五輪レース前半戦はイタリアと中国、日本、ロシアが好調だった。でも、フランスとドイツが今回はベスト4に残ったので、これから五輪レースが荒れるのは確実です。そういった状況の中で日本が苦戦しながらも韓国の上を維持したのは大きい。世界ランキングで4位以下に落ちた時のアジア枠争いを考えれば、最低限の仕事はできたと思います」

 またカターニャでの試合後、太田は日本チームにおける自らの重要性を再認識していた。

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「自分の調子の良し悪しが団体戦の結果を左右することを感じた」と言う。

「これまでは僕の調子が良くて、個人戦だけでなく、団体戦でも頑張れていた。僕が良ければ他の選手たちも調子が上がってくる。そういった意味で僕は、日本の団体では自分が魂だと思っているんです。自分のスイッチが入ればそれが彼らに伝わるし、悪ければそれが伝染する。今回の世界選手権のロシア戦でも、僕が最初に勝ってきたから、千田も三宅も伸び伸びいけた。ロンドンに向けて一番重要なのは、僕の気持ちなんだと思う」

 過去の結果も太田の言葉を裏付けている。'07年に団体戦で日本が世界ランキング1位に立ったのは、太田が一気に調子を上げて個人で世界ランキング6位まで上がっていた時期。

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 さらに団体で初めて世界選手権のメダルを獲得した'10年も、太田が「五輪後の最初の目標はフェンシング発祥の地パリで開催される世界選手権で優勝すること」と狙いを定め、個人戦で銅メダルを獲得したタイミングだ。

 日本チームの成績は、太田の好不調とともに上下しているといってもいいだろう。

7人で争われたロンドン五輪日本代表の「4枠」。

「'10年のフランス世界選手権に懸けていたものがとても大きかったから、去年はそれに比べてモチベーションが弱くなっていた。試合でも無酸素的な動きに身体が耐えられなくなっていたので、カターニャ大会後の11月と12月は北京五輪前以上に走り込み、ビシッと追い込みました。年末の沖縄合宿では初めて練習パートナーを呼んで集中した練習も積めた。今からロンドン五輪の夢を見るんですけど、想像するだけで緊張してきます」

 五輪出場権獲得の可否と個人戦、団体戦の代表選考は3月のW杯ドイツ大会で決まる(※大会結果は記事末にて)。

 協会の方針は世界ランキング上位2名に加え、あとの2名はコーチの判断で“勝つための選手”を選考することになっている。

 現在世界ランキング17位の太田に続くのは18位の千田で、この2人はほぼ当確。その後は32位・三宅、48位・淡路、79位・藤野大樹、84位・福田、88位・市川と続いている。

「4枠」を巡る争いは熾烈だ。

【次ページ】 それぞれの選手が語った五輪出場への思い。

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