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「勝てない監督よりも…」「5位はショックでした」青学大に敗れた中大・藤原監督が明かす…箱根駅伝“26秒の誤算”「2区溜池、ハムストリングの異変」

posted2026/01/19 11:02

 
「勝てない監督よりも…」「5位はショックでした」青学大に敗れた中大・藤原監督が明かす…箱根駅伝“26秒の誤算”「2区溜池、ハムストリングの異変」<Number Web> photograph by Keiji Ishikawa

中大・藤原正和監督。2016年の就任から10年が経った

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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Keiji Ishikawa

チーム上位10人の10000m平均タイムが史上初の27分台……スピードでは全体1位で、優勝候補と期待された中央大学。しかし結果は昨年と同じ総合5位に終わった。
10年前、シード落ちが続く母校に戻ってきた藤原正和監督(44歳)。監督就任から10年、現在の心境を聞いた。【NumberWebインタビュー全2回の前編/後編も公開中】

◆◆◆

 中央大学に藤原正和監督が就任してから10年。

 箱根駅伝予選会敗退の屈辱から、優勝を狙える位置まで中大は這い上がってきた。

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 今回、総合優勝を目指してのチャレンジ。だがしかし、往路優勝を目前にしながら早稲田、青山学院にかわされ往路3位に。復路で盛り返すこともかなわず、総合5位に終わった。レース直後、藤原監督の表情からは心労がうかがわれたほどだが、10日ほど経って、心境に変化はあったのか。

「ショックはありました。10年で総合優勝という目標にこだわってきたのに、この結果は受け入れがたいものでしたし、気持ちが切り替えられないままでいます。今回の箱根では4年生の3人、吉居駿恭、溜池一太、吉中祐太が走りましたが、彼らをもっと輝かせたかったと思いますし。勝てない監督よりも、勝たせられる監督に切り替えた方がいいのではないかと考えたりもしました」

 穏やかではない言葉だが、今回の中大は大学史上最速だった。

 総合タイム10時間44分31秒は大学新、加えて1区藤田大智(3年)、2区溜池一太(4年)、3区本間颯(3年)、4区岡田開成(2年)、6区並川颯太(2年)の5人はそれぞれの区間の中大記録を更新した。

「たしかに記録は出ましたが、前回大会から記録の概念が変わってきたように思います。とにかく高速化の時代です。今回の目論見として、10時間39分50秒は出せると考えていましたが、終わってみれば、すべてのピースがハマったとしても青学さんには届かなかったということです。それでも1区から4区までは上手く流れてくれました。藤田、溜池、本間、岡田はウチのストロングポイントでしたから、ここでの先制攻撃には成功しました」

「ハムストリングに異変」2区溜池の“想定外”

 欲を言うならば、2区の溜池に想定外のことが起きていなければ、もう30秒は貯金が可能だったという。

【次ページ】 「ハムストリングに異変」2区溜池の“想定外”

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