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「このままのやり方でいいのか…」箱根駅伝で敗れた中大・藤原監督が語る“迷い”…スピードは最強でも、青学大と“10人の戦力差”「推薦枠が5人違う」
posted2026/01/19 11:03
中大・藤原正和監督。2016年の就任から10年が経った
text by

生島淳Jun Ikushima
photograph by
Keiji Ishikawa
10年前、シード落ちが続く母校に戻ってきた藤原正和監督(44歳)。監督就任から10年、現在の心境を聞いた。【NumberWebインタビュー全2回の後編/前編も公開中】
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今季、中央は年間強化計画を見直していた。30年ぶりの箱根駅伝総合優勝を目指し、8月の合宿からは距離中心のメニューに切り替えた。その過程で10月の出雲駅伝はスピード対応で後手に回り10位と苦しんだが、11月の全日本大学駅伝では2位へ。距離への適応が上手く運び、箱根でも優勝候補の一角に挙げられていた。
「夏場からじっくりと脚づくりをしてきましたが、全日本で結果が出て、そのあとの11月22日に10000mのレースがあり、そこで岡田、本間、藤田、濵口(大和・1年)が27分台を出して、これでキャプテンの吉居駿恭(4年)、溜池と合わせて6人の27分台ランナーを育てることが出来ました。そのおかげで、エントリーメンバーの上位10人の10000mの平均タイムは参加校のなかでトップだったわけです」
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青山学院の原監督も、10000mのタイムと箱根駅伝には相関関係があると話している。その点からも、中大は有望に見えた。
「ただ、10000mのレースを終えてから、選手たちに疲労の色が見えました。箱根に向けた選手選考がかかっていたこともあり、特に当落線上の選手たちは、11月にかなり出力してしまったと思います」
「青学との“10人の戦力差”」
この11月から正月に向けての調整力で、青学大が抜きんでているということで、各校の指導者の見方は一致している。
青学大は全日本、翌週のハーフマラソンを挟んで、11月22日のMARCH対抗戦で10000mを走って、11月下旬から最後の強化合宿に入る。連戦は連戦だ。しかし、特に上級生は、合宿の時期からグーンと状態が上がってくる。
「11月下旬からバイオリズム、波が上向いていくような流れを作る。それこそ原さんが20年かけて確立した“青学メソッド”なんだと思います」
藤原監督の見立てでは、このメソッドは豊富な人材が下支えしていると話す。


