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不幸な事件が阻んだ“セレシュの時代”。 

text by

吉松忠弘

吉松忠弘Tadahiro Yoshimatsu

PROFILE

photograph byHiromasa Mano

posted2008/03/13 00:00

不幸な事件が阻んだ“セレシュの時代”。<Number Web> photograph by Hiromasa Mano

 新聞記者という特性上、取材し記事を書くと、すぐに忘れていく癖がある。その中でも、やはり印象的なシーンは心に残っているものだ。'92年全仏女子シングルス決勝も、そのひとつである。グラフとセレシュの死闘は最終セット10―8でセレシュに軍配があがった。セレシュの目は鬼気迫る迫力で、離れたプレス席からでも鳥肌が立った。そのセレシュが、2月14日に、正式に引退を表明した。'03年全仏を最後に1試合もしていなかったから、実質的には引退していたも同然。「復帰しようと考えたこともあるが、あきらめた。ツアーに参加することはもうない」と、ついにラケットを置くことを決心したようだ。

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