2003年11月のPRIDEヘビー級暫定王座決定戦。ノゲイラはミルコ・クロコップの打撃でKO負け寸前にまで陥りながら、逆転の腕十字で一本勝ちを収めた

2003年11月のPRIDEヘビー級暫定王座決定戦。ノゲイラはミルコ・クロコップの打撃でKO負け寸前にまで陥りながら、逆転の腕十字で一本勝ちを収めた

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ボブ・サップの怪力で持ち上げられ、強烈なスラムを食らうアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ。ダメージは甚大だったが、2ラウンドに劇的な一本勝ちを収めた / photograph by Susumu Nagao2001年11月の『PRIDE.17』でヒース・ヒーリングに勝利し、初代PRIDEヘビー級王座のベルトを巻くノゲイラ2003年11月のPRIDEヘビー級暫定王座決定戦。ノゲイラはミルコ・クロコップの打撃でKO負け寸前にまで陥りながら、逆転の腕十字で一本勝ちを収めた凄まじいパワーでノゲイラを持ち上げるボブ・サップサップの怪力に圧倒されながらも、ノゲイラはサブミッションのチャンスを伺っていた決して勝負を諦めないノゲイラのメンタリティが大逆転を呼び込んだ2011年、リオデジャネイロのアカデミーで撮影したノゲイラと筆者の2ショットPRIDE参戦前の2000年、WEFというMMA大会でヘビー級王座のベルトを巻いた若き日のノゲイラPRIDE初参戦となった2001年7月の『PRIDE.15』。ノゲイラは“番人”と称されたゲーリー・グッドリッジと対戦ハードパンチャーのグッドリッジを三角絞めで仕留めた2001年9月の『PRIDE.16』では、2戦目にして初代UFCヘビー級王者で2000年のPRIDEグランプリ優勝者であるマーク・コールマンと激突下からの腕ひしぎで見事に一本勝ちを決め、早々にPRIDEヘビー級戦線のトップ選手となった2001年11月、『PRIDE.17』でヒース・ヒーリングとのヘビー級王座決定戦が組まれた“テキサスの暴れ馬”ヒーリングに馬乗りになるシーンも判定3-0の完勝で、ノゲイラは3戦目でPRIDEヘビー級王者となった『PRIDE.19』ではエンセン井上を三角絞めで一蹴2002年8月の『UFO LEGEND』では“寝技バカ一代”菊田早苗を右ストレートでKO柔術家でありながら、ボクシング技術にも優れていたノゲイラ。敗れた菊田は大の字に国立競技場で行われた『Dynamite!』にて、ノゲイラは絶頂期のボブ・サップと対戦サップ相手にパンチを打ち込むノゲイラ下からの関節技を狙うノゲイラスタミナが切れたサップから腕十字で一本を奪うと、国立競技場は大歓声に包まれた試合後には、サップのセコンドを務めていたジョシュ・バーネットから対戦要求を受ける場面も2002年11月の『PRIDE.23』では後にK-1を制圧するセミー・シュルトに三角絞めで一本勝ち2002年12月の『PRIDE.24』。ノゲイラはリングス時代に僅差の判定で敗れていたダン・ヘンダーソンと再戦腕ひしぎ十字固めで見事にリベンジを果たした2003年3月、PRIDEヘビー級タイトルマッチでエメリヤーエンコ・ヒョードルと初対戦ヒョードルの強烈なパウンドノゲイラは終始苦しい戦いを強いられた試合後にガックリと肩を落とすノゲイラノゲイラは判定3-0の完敗を喫し、PRIDEヘビー級王座のタイトルを明け渡した2003年8月、再起戦となったリコ・ロドリゲス戦は判定勝利2003年11月、ヒョードルの欠場に伴うPRIDEヘビー級暫定王座決定戦としてミルコ・クロコップと対戦ノゲイラはミルコの強烈な打撃に大苦戦2ラウンドに腕十字でミルコからタップを奪い、歓喜の咆哮をあげるノゲイラミルコ戦はサップ戦と並ぶノゲイラのベストバウトに数えられているPRIDEヘビー級暫定王座のベルトを巻いたノゲイラ2004年のPRIDEヘビー級グランプリ1回戦で、ノゲイラは新技「スピニングチョーク」を披露したグランプリ2回戦ではヒース・ヒーリングと再戦1回戦に続いてスピニングチョークで一本勝ちを奪ったブラジル国旗を背に歓声に応えるノゲイラ2004年8月、ヘビー級グランプリの準決勝は“ロシア軍最強兵士”と称されたセルゲイ・ハリトーノフと対戦寝技だけでなく、打撃力の進歩も見せたノゲイラ文句なしの判定勝ちでヒョードルとのグランプリ決勝へと駒を進めたヒョードルへのリベンジを誓ってリングに上がったノゲイラ1ラウンド、偶然のバッティングによってヒョードルが出血深くカットされたヒョードルの額。試合はノーコンテストとなったPRIDEヘビー級グランプリのチャンピオンベルト2004年大晦日の『PRIDE 男祭り』で行われたPRIDEヘビー級統一王者決定戦ノゲイラとヒョードルによる3度目の対戦は、グランプリ決勝の再戦を兼ねた“人類最強決定戦”となったヒョードルの強烈な踏みつけ大雪の影響でノゲイラの到着が遅れた影響もあってか、試合は終始ヒョードルが優勢だった判定は3-0でヒョードル。この後、両者がリング上で相まみえることはなかった2005年6月、ノゲイラはパウエル・ナツラからマウントパンチでTKO勝ち2006年2月の『PRIDE.31』ではUインター出身の“赤いパンツの頑固者”田村潔司と対戦十八番の腕ひしぎ十字固めで完勝したノゲイラは2006年のPRIDE無差別級GPに出場。2回戦で後にヒョードルを撃破する実力者ファブリシオ・ヴェウドゥムと対戦したヴェウドゥムに苦戦しながらも、主導権を握り続けたノゲイラ順当に判定勝ちを収めて準決勝に進出した2006年9月、PRIDE無差別級グランプリ準決勝で、かつて挑発を受けた因縁のジョシュ・バーネットと初対戦ジョシュのボディにパンチを打ち込むノゲイラパンチでダウンを奪われる場面もジョシュの足関節に苦悶の表情を浮かべるノゲイラPRIDE史上に残る大熱戦となったが、2-1のスプリット判定でジョシュの手があがった「南半球一番の負けず嫌い」ノゲイラは2006年大晦日にジョシュとダイレクトリマッチを行ったMMAの試合でプロレス技のデスバレーボムを披露したジョシュ前回対戦とは異なり、スタンディングの攻防でノゲイラが優位に立つジョシュに膝蹴りを入れるノゲイラ判定は3-0でノゲイラ。見事にグランプリ準決勝のリベンジを果たした2007年からUFCに参戦したノゲイラ。しかし2008年ごろから動きに精彩を欠くようになる『UFC 92』でフランク・ミアにTKO負けを喫し、無念そうにオクタゴンを引き上げるノゲイラ2011年8月、ノゲイラは地元ブラジルで開催された『UFC 134』でブレンダン・シャウブにKO勝ちブラジルの地元ファンは大盛り上がり試合後、陽気な笑顔を見せるノゲイラ2014年、ノゲイラはUAE・アブダビで開催された『UFC Fight Night』に出場。会場のduアリーナ興奮するduアリーナの観客たちブラジル国旗をまとって入場したノゲイラ対戦相手のロイ・ネルソンの右フックをまともに被弾ノゲイラの衝撃的な失神KO負けとなったロイ・ネルソン戦後、残念そうな表情で引き上げるノゲイラ2015年11月、UFCの韓国大会に訪れたノゲイラとマーク・ハントともに日本で活躍したノゲイラとハントの楽しげな2ショット2017年9月、UFCのアンバサダーとして来日したノゲイラ筆者とノゲイラの2ショットブラジル・リオデジャネイロに建てられたノゲイラのMMAアカデミーアカデミーの内観ブラジルで撮影したノゲイラと筆者の2ショット

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