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プロ野球亭日乗BACK NUMBER
WBCの正捕手は? 栗山英樹監督が直撃インタビューに明かした意外な起用プラン 浮き彫りになった侍ジャパンの基本形とは
posted2023/02/12 11:00
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph by
Ichisei Hiramatsu
第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する日本代表・侍ジャパンは2月17日からひなたサンマリンスタジアム宮崎での強化合宿で本格始動する。いよいよチームとしての正式スタートを前に、栗山英樹監督を直撃取材、指揮官の発した言葉から侍ジャパンの基本形と世界一を目指す意味を浮き彫りにする。〈全2回の1回目/#2を読む〉
何事も思ったように、描いた絵の通りには進まないのが国際大会の常である。
「いよいよ」と意気込んだ宮崎での事前キャンプ。しかし大谷翔平投手(ロサンゼルス・エンゼルス)と鈴木誠也外野手(シカゴ・カブス)、吉田正尚外野手(ボストン・レッドソックス)、ラーズ・ヌートバー外野手(セントルイス・カージナルス)のメジャー組4人は所属チームの事情などにより宮崎からのチーム合流はならなかった。
メジャー組からの参加はダルビッシュ有投手(サンディエゴ・パドレス)1人のみ。残る4人は3月頭に来日してチームに合流、実戦練習ができるのは大会規定通りに6日と7日に予定される京セラドーム大阪での阪神、オリックスとの練習試合からとなる見込みだ。
「自分は宮崎キャンプの初日から行きます。早期合流が難しいのは確かです。ただ自分の場合はベテランであるためパドレスが融通をきかせてくれました」
自身のツイッターで、ただ1人、宮崎キャンプからの参加を表明したダルビッシュが例外中の例外だったということになるが、そのダルビッシュも実戦登板は、やはり京セラドーム大阪での2試合からとなる。
「(代表選手が最終決定して)メンバー的にみんな“良かったね”みたいな雰囲気ありますけど、こっちとしてはものすごく考えなければいけないことが一杯あって……。発表したのはいいけどもうバタバタですね」
今回のインタビューの最中に栗山監督がポツリとこう漏らした。
ホントに思うように事は運ばない。