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「じつは大谷翔平はフリー打撃をする必要がなかった」記者が目撃した“あえてファンに練習を見せる”大谷の狙い「中日井上一樹監督も夢中になった20分間」
posted2026/03/01 11:04
2月27日、中日との壮行試合を前にフリーバッティングに臨む大谷翔平(31歳)
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佐藤春佳Haruka Sato
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JIJI PRESS
まさに“showタイム”だ。
まもなく開幕するWBCを前に、侍ジャパンが中日と対戦する壮行試合。第1戦の試合前に早くも観客のボルテージを最高潮へと押し上げたのは、合流したドジャース・大谷翔平選手の衝撃的なフリーバッティングだった。
打撃練習を行なう打者の“大トリ”で登場。ベンチ裏からバットを手にした大谷が姿を現すと、場内はどよめきと歓声が渦巻いた。メジャー組のレッドソックス・吉田正尚、カブス・鈴木誠也と交代しながらケージに入り、圧倒的なパワーでボールを叩き込む。2スイング目にいきなり新設されたホームランウイングに弾丸ライナーを突き刺し、直後にライトスタンドへ豪快弾。2セット目以降は5階席にも届きそうな一撃など、特大のアーチを連発してみせた。
源田「前回よりすごくないですか?」
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28スイング中、スタンドインは11。スマホを構えた観客は皆一斉にその顎を上げて、バンテリンドームの天井を舐めるように描く放物線に驚きの声をあげていた。
すっかり野球少年に戻ってその光景を眺めていたのは、選手たちも同じだ。ケージ裏には、WBC初出場の阪神・佐藤輝明内野手、森下翔太外野手や、前回大会で大谷と共に戦ったソフトバンク・近藤健介外野手、DeNA・牧秀悟内野手らが集合し、白球の行方に目を輝かせた。
野手陣に紛れて最前列で見つめたソフトバンク・松本裕樹投手は「ただただ、野次馬として見ていました」と照れ笑い。西武・源田壮亮内野手は井端弘和監督とともにショートの定位置から打球を見守った。


