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〈クロアチア戦予想スタメン〉モドリッチら“最強級中盤トリオ”をどう封じる? 遠藤航「一番良くないのは、コスタリカ戦みたいに…」
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byTakuya Kaneko/JMPA
posted2022/12/05 11:35
クロアチア戦は、スペイン戦からの大胆な変更は難しいと思われるが、日本代表には冨安健洋や南野拓実という実力者がいる!
そのモドリッチ、マテオ・コバチッチ、マルセロ・ブロゾビッチの3人で構成する中盤のクオリティは、今大会でもトップレベル。もっとも、スペインとは異なりポゼッションに固執しないのがクロアチアの特徴だ。キャプテンの吉田麻也が対応策を明かす。
「中盤の3枚が流動的で、誰もがボールを扱える。スペインのように決まった形がパターン化されているわけではなく、3人のひらめきや臨機応変さで状況を打開してくる。それに対応するには、柔軟性や調整力が大事になると思います」
いずれにしても、クロアチアがタフで、硬く、試合巧者であるのは間違いない。
日本がボールを保持しているようで、持たされている展開に持ち込まれることも充分あり得る。右ひざの負傷が回復した遠藤航が警戒する。
「一番良くないのは、コスタリカ戦みたいに0-0でゲームが進んでいるときに自分たちからアクションを起こさず最後に失点してしまうこと。その辺りは嫌な感じがしている」
こうしたとき、吉田や遠藤がピッチ内の意思統一を図れるかどうか。選手たちが「延長でもよかった」「90分で仕留めたかった」といった言葉を口にし、意見の食い違いが明らかになることは避けたい。
スタメンはスペイン戦から大きく変わらない?
さて、クロアチア戦のスターティングラインナップだが、スペイン戦と大きく変わらないのではないか。
もともと森保一監督には、スタメンを変えながら戦い抜くプランがあった。だが、5人を入れ替えたコスタリカ戦で敗れたことから、大胆な変更が難しくなっている。
GKは権田修一、3バックは出場停止の板倉滉に代わって冨安、中央に吉田、左に谷口彰悟を予想する。
ボランチは遠藤と守田。右ウイングバックに伊東純也、左ウイングバックに長友佑都。シャドーは左に鎌田大地、右には南野拓実を送り出したい。
途中出場したドイツ戦で交代直後に鋭いシュートを放ち、堂安律の同点ゴールを演出した南野だが、コスタリカ戦は82分からの出場にとどまり、スペイン戦では最後までベンチを温めた。
だが、体調不良の久保建英がクロアチア戦に向けたトレーニングを欠席したため、チャンスが巡ってくるかもしれない。南野自身も闘志を覗かせる。