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「なぜミトマを先発させない?」「ヨシダは大きくクリアでよかったはず」現地でコスタリカ戦を取材した海外記者の本音…日本をどう見た?
text by
セルヒオ・レビンスキーSergio Levinsky
photograph byGetty Images
posted2022/11/28 18:40
81分、コスタリカがこの日唯一となる枠内シュートで先制ゴールを挙げた。肩を落とす三笘薫
失点シーン「吉田はひとまず大きくクリアでよかったはず」
最後に失点シーンについて。吉田麻也のクリアが小さかったのか、それともパスを繋ごうとしたのかはわからないが、イーブンボールへの守田英正の懸命のスライディングも虚しく、イエリツィン・テハダに高い位置で球を回収され、ケイセル・フレールのゴールを許してしまった。コスタリカとしては、この最終盤に攻勢をかけるくらいしか、勝ち目はないと踏んでいたかもしれない。だからこそ、あの時間帯はそれまでよりも全体的に日本陣内に押し込もうとしていたのではないか。結果論かもしれないが、それを踏まえると、あそこはひとまず大きくクリアするだけでもよかったはずだ。
ちなみにコスタリカの得点者とアシスト者は、どちらも国内のエレディアーノに所属する選手──フレールに至ってはコスタリカ以外でのプレー経験はなし──で、市場価値は30万ユーロに満たず、多くの日本代表の選手よりも国際的な知名度は低い。世界の広さを感じられるところも、W杯の醍醐味だ。
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