珠玉の1敗BACK NUMBER
川島永嗣――屈辱を乗り越えて知った。大事なのは、平常心。
posted2022/11/29 07:00
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph by
KYODO
第一線で活躍するアスリートは、敗戦から何を学ぶのか――。森保ジャパンの最年長、39歳のゴールキーパーが挙げたのは、13年前のアジア最終予選、まさかのスタメン落ちだった。
【Defeated Game】
2009年2月11日 南アフリカW杯アジア最終予選
日本 0-0 オーストラリア
◇
アスリートが捉える「敗北」は何も試合ばかりとは限らない。団体スポーツではチーム内のスタメン争いがあり、サッカーの場合、GKはわずか一つの席しかない。かつレギュラーGKは固定されるのが常識だ。控えに回ると、次にいつ自分の出番が訪れるかなど分からない。