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「クボと対決…退場の可能性が」久保建英が名将シメオネ&アトレティコの“悪夢”に「もっとタケにつなげ」W杯イヤー初戦絶妙アシストの背景
posted2026/01/09 11:04
W杯イヤー初戦、久保建英は強豪アトレティコ相手にアシストをマークした
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中島大介Daisuke Nakashima
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Daisuke Nakashima
北中米W杯イヤーとなる2026年1月4日、ラ・リーガ18節、日本代表MF久保建英所属のレアル・ソシエダ対アトレティコ・マドリー戦の撮影のため、サンセバスチャンへ向かった。
新監督の期待に応える“欺きラストパス”
この試合、ソシエダにとっては、残りシーズンを占う意味でも重要な一戦だった。戦績不振によりクリスマス休暇のタイミングで、監督交代が発表されていたからだ。
後任に指名されたのは、イタリア系アメリカ人のペルグリノ・マタラッツォ監督。ブンデスリーガで監督としての実績を積んできており、シュツットガルト時代には、現リバプールの遠藤航や現バイエルンの伊藤洋輝を指導している。
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この新監督の初陣で、先発に指名された久保が期待に応えて見事アシストをマーク。格上相手からの勝ち点1奪取に貢献した。
試合の流れはソシエダにありながら、50分に相手に先制を許した直後だった。リーガ3強の一角相手に悔やまれる失点――。
「また負けてしまうのだろうか」
そんな空気がホームスタジアムを覆いかけていたタイミングだった。
右サイドでボールを受けた久保は迷わずゴールへ前進。観客席からは期待が声となり「Take」という歓声が聞こえてくる。ボックス内へ侵入した久保の目前に相手キャプテンのコケが立ちはだかると、久保は小刻みな左足でのドリブルと同じタッチで、相手を欺くアウトサイドキックでのラストパスを送った。
逆サイドからフリーで走り込んだゲデスが落ち着いてシュートを放ち、同点弾を決めた。仲間とのセレブレーション後には、給水した久保に監督が近づき声をかける様子もあった。
久保だけでなく“もう1人の日本人”喜多も
そんな試合を、キックオフ前まで遡って写真とともに振り返っていく。
寒波に覆われた影響で、選手たちの吐く息が白く可視化されていた。その中でベンチに座るメンバーは、口元まで覆うように防寒対策を行なっていた。
そんなベンチ組の一人にいたのが、20歳の喜多壱也だった。



