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交代2枚残しで完敗「オマーンに勝てる要素はゼロ」…なぜ森保ジャパンは90分間で軌道修正できなかったのか? 

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戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

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posted2021/09/03 17:02

交代2枚残しで完敗「オマーンに勝てる要素はゼロ」…なぜ森保ジャパンは90分間で軌道修正できなかったのか?<Number Web> photograph by Getty Images

最終予選の開幕戦でオマーンに敗れた日本代表。この敗戦は極めて重い

 88分の失点は、守備を完璧に崩された。自陣左サイドで数的優位を作りながらボールを奪い切れず、DFラインとGKの間にクロスを入れられ、ワンタッチゴールを許した。

 失点以前からすでに、かなり深い位置までもぐりこまれていた。長友がPKを宣告され、VARで取り消された51分の場面も、右サイドを突破されたことがきっかけだった。両サイドからのクロスが、ペナルティエリアを際どく横切るシーンを何度か作られた。攻撃の再現性で日本はオマーンに劣り、シュート数でも9対12と上回られた。日本が勝つ要素は、残念ながら見当たらなかったと言っていい。

結果次第ではチームにメスを入れなければならない

 最終予選のグループBでは、第1シードに相当するポット1の日本を軸に、ポット2のオーストラリアとポット3のサウジアラビアがW杯出場の2枠を争うと見られている。果たして、時差の関係で日本戦のあとに行なわれた残りの2試合では、オーストラリアが中国を3対0で退け、サウジアラビアがベトナムを3対1で下した。いきなりライバルの背中を追いかけることになった意味でも、この敗戦はきわめて重いのだ。

 全10試合のうち1試合が終わったばかりである。それでも、7日に控える中国戦は引分けでは足りない。勝点3を取らなければ、はっきりと出遅れる。

 メンタルとフィジカルを回復したうえで、中国から勝点3を奪うことができるのか。オーバーワークを考慮してチームを離れた酒井宏樹の不在も、はっきりとした影を落とす。森保監督のマネジメントと一人ひとりの選手の奮起が問われ、結果次第ではチームにメスを入れなければならない。

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